ぶぎんレポート

目次
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企業インタビュー
ドローン×AIでマンションの大規模修繕を牽引する業界のパイオニア株式会社 セラフ榎本 代表取締役 榎本 修 氏
- 不動産調査会社・東京カンテイ(東京都品川区)の発表によれば、2024年末時点でのマンションストック戸数は全国で770.2万戸にのぼる。都道府県別のトップはもちろん東京都の202.8万戸で、埼玉県は47.8万戸で第5位となり、このうち築40年超の割合は21.9%を占めるという。こうしたマンションで居住者が安心して暮らしていくためには、定期的なメンテナンスが必要不可欠であり、首都圏における大規模修繕工事で業界をリードしているのが埼玉県川口市に本社を構えるセラフ榎本だ。塗装会社として創業した同社だが、2代目の榎本修社長が就任して以降は、大規模修繕工事を主力とする事業を展開。現在では最先端技術を導入したドローン外壁調査診断や壁面雨漏り調査ロボットなど、常に時代の一歩先を行く新たな挑戦を続けている。
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調査レポート
地域の魅力を高める観光農園ビジネスの現状と展望ぶぎん地域経済研究所 調査事業部 主任研究員 加藤 達朗
- 近年、他地域との差別化をはかることを目的に、地域ブランディングが各地で取り組まれるなか、農業と観光を融合させた観光農園が、新たな価値創造の担い手として注目を集めている。観光農園は、単なる農産物の生産・販売の場にとどまらず、来場者にそこでしか得られない特別な「体験」を提供し、経済的、社会的、また環境的にも貢献度は高い。とくに首都圏での観光農園は日帰り需要が高く、電車で1時間以内といった好アクセスの農園は週末観光を活性化させている。本稿では、こうした観光農園についての全体像を概観しつつ、とくに埼玉県内での動向を中心に現状と展望を分析した。
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地球を守る環境研究の最前線⑨
水の中の微生物は何をしているのか埼玉県環境科学国際センター 水環境担当 渡邊 圭司 氏
- 埼玉県環境科学国際センターは、「試験研究」「情報発信」「国際貢献」「環境学習」を4つの柱とする環境科学の総合的中核機関です。また、令和4年度からは研究成果の社会実装化を目指した取り組みも進めています。本連載では、社会実装化に繋がる研究を紹介します。本レポートでは、通常は目に見えないためにあまりなじみがない微生物について、” 水の中の微生物は何をしているのか” というテーマで、特に細菌にフォーカスをあてて紹介します。
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埼玉県健康経営トップランナー企業の取り組み 第3回
健康経営は業績向上に寄与するという仮説をもとに健康経営を推進し、さらには地域の健康増進を支援していく健康診断運営会社ーライフサポートサービス株式会社ーキャリア&ライフサポーターズ株式会社 代表取締役社長 笹尾 佳子 氏
- 昨今、健康経営を経営戦略として積極的に取り組む企業が増えてきました。経済産業省などが健康経営を進める企業を顕彰する「健康経営優良法人認定制度」の中小規模法人部門で今年度19,796法人が認定を受けました。そのうち上位500に認定された埼玉県の【ブライト500】の企業の先進的な取り組み事例を連載でご紹介していきます。
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経済コラム
chapter 83持ち直しが続く設備投資ぶぎん地域経済研究所 専務取締役/チーフエコノミスト 大西 浩一郎
- 全国でも、埼玉県経済においても、コロナ禍明けからの設備投資の「緩やかな増加」あるいは「持ち直し」が続いています。関東財務局の2025年7月時点の取り纏めによれば、トランプ関税による景気の先行き不透明感が最も強かった2025年4-6月期の調査でも、県内企業の2025年度設備投資計画は前年度を+3.5%上回りました(全規模・全産業ベース)。また、資本金1億円以上の企業を対象とする日本政策投資銀行の設備投資計画調査(2025年8月)でも、今年度の県内企業の計画は前年度比+40.9%の大幅増となっています。
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埼玉の隠れた銘品百選61
雛人形株式会社 マル武人形
- 節句人形の出荷額日本一を誇る埼玉県。岩槻と並んで有名な鴻巣の人形作りは400年ほど前に京の仏師、藤原吉圀によって伝えられたのが起源である。農家の副業として発展し、江戸中期には「鴻巣雛」のブランドを確立した。「株式会社マル武人形」は、老舗人形店の末っ子であった関口武恭さんが昭和21年に創業した。昭和62年には県の伝統工芸モデル工場に指定された。4代目の関口典宏現社長は初代の孫で、製薬会社勤務を経て家業に入った。伝統工芸の発展には女性の感性が欠かせないと考え、2015年の社長就任と同時に、衣装 デザイン・企画・製作から着付けに至る全ての工房作業を女性スタッフに託し、伝統と時代性を融合したシリーズを発表してきた。
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ぶぎん海外駐在員通信⑧
タイ観光業について武蔵野銀行市場国際部 海外進出支援室(千葉銀行バンコク駐在員事務所出向) 川原 岳
- 武蔵野銀行は国際業務を推進する目的で、シンガポール、バンコク、香港に行員を駐在・派遣しています。本連載は現地行員によるリレーエッセイとして毎回、現地の生活事情やトピックスをお伝えします。本稿では、タイと日本の基本的なデータ比較から始め、観光地としての魅力、観光業界の現状、課題、そして今後の展望を整理してご紹介します。
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TOPIX
「さいたま市リーディングエッジ企業」のご紹介さいたま市 経済局商工観光部 産業展開推進課
- さいたま市では、独創性及び革新性に優れた技術を持つ研究開発型ものづくり企業を「さいたま市リーディングエッジ企業」として認証しています。現在32社が認証されており、いずれの企業も、光学技術、自動車・航空機部品、情報通信機器、医療機器などの幅広い分野で世界トップクラスの技術力を有し、さいたま市のものづくりを牽引しています。
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ちょい旅彩の国
WAKUII MUSEUM
- 埼玉県加須市にあるワクイミュージアムは、イギリスを代表するクラシックカーのロールス・ロイスとベントレーを集めた私設の産業博物館であり、2007年に開館。その後2015年に、「遺産の保存・継承」を強化すべく、「MUSEUM(ミュージアム)」(展示)、「HERITAGE(ヘリテージ)」(ショールーム)、「FACTORY(ファクトリー)」(修復と整備)の3拠点体制となりました。創業者である涌井清春氏がエンスージアストとして、また専門輸入商として30年の歳月をかけ、世界中から300台以上のロールス・ロイスやベントレーを収集。その中から選りすぐりの名車が、常に整備された状態で動態保存されています。