ぶぎんレポート

目次
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企業インタビュー
シンプルなおいしさを届ける 埼玉屈指の人気パティスリー株式会社 シャンドワゾー オーナーパティシエ 村山 太一 氏
- 埼玉県で人気の洋菓子店として、地元住民はもちろん遠方から訪れるファンも多いシャンドワゾー。2010年10月、JR川口駅から歩いて7~8分ほどの住宅地に本店はオープンし、これまでにもテレビや雑誌など数多くのメディアに取り上げられてきた。白を基調としたおしゃれな外観が印象的で、店内のショーケースには、本場ベルギーで修業を積んだオーナーパティシエ・村山太一氏が手掛けるケーキやチョコレートの数々が並べられている。今年5月には旧そごう川口店跡地に開業した商業施設内に4号店目となる「シャンドワゾーベイク」をオープン。焼きたてのマドレーヌやアップルパイ、シュークリームなどを中心に揃えた新業態にチャレンジしている。素材の質にこだわり、一つ一つの商品を丁寧に仕上げる村山シェフに、お菓子作りに対する想いや今後の事業展開についてお話しをうかがった。
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調査レポート
埼玉県内企業の情報セキュリティの現状に関する調査 -後編-ぶぎん地域経済研究所 専務取締役/チーフエコノミスト 大西 浩一郎
- ぶぎんレポート5月号に掲載した前編のエッセンスは、①ITの普及に伴い、県内企業にとって情報セキュリティ・リスクはすぐそばにある脅威となっていること、②もっとも、被害にあうと感じていない企業は2割を超えており、リスク管理の取組みも受け身または「後回しにしがち」とする企業が大勢を占めること、の2点であった。後編では、「リスク管理の実態」において、規模の小さい企業での社内体制、リスク管理ツールの導入状況および運用に関して、21.4%が「不明・キーパーソンもいない」と回答するなど遅れが目立つことを説明する。「従業員教育と今後の課題認識」では、従業員に対するセキュリティ教育やトレーニングを「特に行っていない」先の割合が26.6%にのぼること等を説明する。
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調査レポート
副業解禁で広がる働き方の選択肢ぶぎん地域経済研究所 調査事業部 主任研究員 加藤 達朗
- 近年、日本の労働環境は深刻な労働力不足に直面し、とくにコロナ禍以降はリモートワークの普及や長時間労働の是正など、働き方改革への対応が急速に進んでいる。長年続いてきた終身雇用や年功序列といった伝統的な雇用慣行が薄れていくなか、こうした多様な働き方のひとつとして注目を集めているのが「副業・兼業」だ。個人のキャリア形成や能力開発、企業の人材確保や競争力強化、そして日本社会全体の活力向上に寄与する可能性を秘めた働き方として、今や政府も副業・兼業を推進し、そうした働き方を社会全体が容認する機運も徐々に高まってきている。本レポートでは、日本における副業・兼業の現状と動向について、幅広い視点から分析し、今後の展望と課題について考察する。
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彩の国企業探訪
株式会社ワコーテック
- “「力」は物理量の基本”。株式会社ワコーテックは、創業以来、この言葉を合言葉に力覚センサの開発、製造、販売を行ってきた。兄弟会社で自社開発した加速度センサやジャイロセンサのライセンスビジネスを展開する株式会社ワコーと連携して、静電容量型力覚センサの市場を切り拓き、そして成長を続けてきた。日本の製造業を根幹で支える企業としてさらなる進化を遂げようとしている。
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TOPIX
修了生が語る ぶぎん経営幹部養成塾の魅力TBLD 株式会社 シャトレーゼ川口里店 副店長 馬場 貴由実 氏
- ぶぎん地域経済研究所では、次代を切り拓く経営幹部の育成を目的に、2011年度から毎年「ぶぎん経営幹部養成塾」(以下、養成塾)を開講(共催:武蔵野銀行)しており、これ までに延べ 400名にのぼる修了生を輩出しています。2025年度は「次世代業績基盤確立に向けてのリレーションシップ」をテーマに、昨年度に続いて、仮想企業の経営幹部となり、事業計画を立案し他社と競い合う企業戦略シミュレーションを採り入れるなど、実践さながらに経営手法を幅広く学びます。また、グループディスカッションや1泊2日での合宿研修、交流会などを通じ、さまざまな考え方や情報を吸収できる全7回にわたるカリキュラムを用意しています。今号と次号では、昨年度、本養成塾を修了された2人にぶぎん経営幹部養成塾の魅力について話を伺いました。第1回はTBLD株式会社の馬場さんをご紹介します。
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地球を守る環境研究の最前線⑥
ごみ埋立地の終活のための基準づくり埼玉県環境科学国際センター 資源循環・廃棄物担当 長森 正尚 氏
- 埼玉県環境科学国際センターは、「試験研究」「情報発信」「国際貢献」「環境学習」を4つの柱とする環境科学の総合的中核機関です。また、令和4年度からは研究成果の社会実装化を目指した取り組みも進めています。本連載では、社会実装化に繋がる研究を紹介します。今号では、ごみ埋立地の廃止に向けた調査を健康診断に例えて解説します。
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これからの経営戦略のキーワードは包摂 (最終回)
今なぜ「包摂」の推進が必要なのか― 埼玉モデルの確立を目指して ―筑波大学大学院人間総合科学学術院 教授 久野 譜也 氏
- この連載も今回が最終回となります。これまでの連載で女性活躍における現状の解説が続きましたので、読者の皆様も理解が深まったものと推察します。さて、今回は、現状や課題は分かったので、どのように解決していくと良いのかについて現状の取り組みや今後の計画について解説します。
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経済コラム
chapter 80「過去10 年の企業の転入超、埼玉県が全国2 位」はグッドニュースぶぎん地域経済研究所 専務取締役/チーフエコノミスト 大西 浩一郎
- 2020年国勢調査によれば、埼玉県民734万人の15%に当たる108万人が、日中を東京都で過ごしており、その結果、埼玉県の昼夜間人口比率は、全国最低の87.9%となっています。東京の会社で働くたくさんの埼玉県民は報酬を貰いますが、会社のもうけは東京都のものです。ですから、県民所得に占める企業所得の割合をみますと、東京都では38.3%であるのに対し、埼玉県ではその半分の19.2%となっています。このため1人当たり県民所得を増やすためには、県内で企業を育成したり、県外から企業を呼び込んだりして、埼玉県の企業所得を増やすことが重要です。
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埼玉の隠れた銘品百選58
西川材オーダーメイド建具株式会社サカモト
- 西川材は、埼玉県が抱く豊かな森林の象徴だ。入間川、高麗川、越辺川の流域で育った杉や檜は、荒川を使って運ばれ、古くから江戸、東京の旺盛な木材需要を満たしてきた。洗練されたデザインの格子戸、框戸、障子、ドアなどなど。株式会社サカモトの「西川材オーダーメイド建具」は、視覚と嗅覚を通して、いつでも豊かな森林を感じさせてくれる。飯能の原木市場で買い付けられ、製材された西川材が、このみち数十年の名工から気鋭の若手まで合計10人の職人の手によって美しい建具になる。クライアントは林業地にも案内されるため、素材のもとの「顔」や香りを確かめることもできる。