ぶぎんレポート

目次
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企業インタビュー
おいしさを重視した新品種の野菜を開発し、 世界中の食卓を豊かにする種苗メーカートキタ種苗株式会社 代表取締役社長 時田 巌 氏
- 創業100年以上の歴史を誇るトキタ種苗は、おいしさを追求した新たな品種の野菜の開発に日々取り組んでいる。生産農家からの「病気に強く、暑さや寒さにも負けない野菜を」といったニーズはもとより、その先にいる消費者に喜んでもらうための品種改良を積極的に行っている。これまで、日本のミニトマトの先駆けである「サンチェリー」をはじめ、ブロッコリー、長ネギ、白菜、ほうれん草など、さまざまな品目の野菜で優れた品種を世に送り出してきた。近年では、イタリア原産の野菜を改良し、食文化として定着させるプロジェクト「グストイタリア」を推進。常に未来を見据えた開発を手掛けている同社のこれまでの取り組みや今後の方向性などについて、3代目である時田巌社長にお話しをうかがった。
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調査レポート
埼玉県内企業の情報セキュリティの現状に関する調査 -前編-ぶぎん地域経済研究所 専務取締役/チーフエコノミスト 大西 浩一郎
- 企業の情報セキュリティ・リスクとは、保有する情報資産に対する潜在的な脅威・危険性である。情報資産の機密性(アクセス制限)、完全性(改ざん・破壊の阻止)、可用性(必要な時に利用可能)が損なわれることでリスクは顕在化し、インターネットやデジタル機器を通じた情報や金銭の窃取、システムの破壊・機能妨害への対応のため、企業等は金銭面、業務面で多大な負担を強いられる。一般に、各種攻撃の標的になるのは、公的機関や大企業が中心であると捉えられがちであるが、実際のところ、リスクの度合いと組織規模の大小との関係は薄い。ぶぎん地域経済研究所では、中小企業を中心とする県内企業における情報セキュリティ・リスクに対する認識やリスク管理の実態を把握し、今後の課題を考察するため、定例の企業経営動向調査(2025年1-3月)に付帯してアンケートを実施することとした。
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講演録
ぶぎん経営者クラブ第1回会員交流会 講演録2025年クレジット市場および ESG市場見通し ~リスクに備える~BNPパリバ証券グローバルマーケット統括本部副会長 チーフクレジットストラテジスト兼チーフESGストラテジスト 中空 麻奈 氏
- クレジット市場を通して、米国や欧州、中国のリスクをどうみるかを中心にお話しします。企業経営者の皆様に、どこにリスクがあるかを見つけていただき、後半ではサステナビリティ関係のトピックにも触れます。
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寄稿
埼玉から世界へ! -その1-日本貿易振興機構(ジェトロ)埼玉貿易情報センター
- ジェトロ(JETRO):独立行政法人日本貿易振興機構(Japan External Trade Organization)は70カ所を超える海外事務所と約50の国内事務所で、主に農林水産物・食品の輸出促進、中堅・中小企業の海外展開支援や専門家による伴走型支援、またスタートアップ企業のグローバル展開や外国企業誘致などの活動に取り組んでいます。埼玉貿易情報センターは、埼玉県内事業者向けに海外ビジネスの情報提供、貿易や投資の実務に関する相談など、自治体、金融機関、商工会議所などと連携して各種支援を行っています。今回は(公財)埼玉県産業振興公社の海外支援事業にジェトロ職員が参加した際の活動事例を紹介します。
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地球を守る環境研究の最前線⑤
田植え時期から読み解く田んぼの生物多様性埼玉県環境科学国際センター 自然環境担当 安野 翔 氏
- 埼玉県環境科学国際センターは、「試験研究」「情報発信」「国際貢献」「環境学習」を4つの柱とする環境科学の総合的中核機関です。また、令和4年度からは研究成果の社会実装化を目指した取り組みも進めています。本連載では、社会実装化に繋がる研究を紹介します。今月は地域の特色と生き物の関係に焦点を当てた研究を解説します。
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経済コラム
chapter 79省力化投資とデジタル化で攻めの経営へぶぎん地域経済研究所 専務取締役/チーフエコノミスト 大西 浩一郎
- 県内経済が全体として緩やかに持ち直す中で、企業における人手不足感は正規社員を中心により一段と高まっています。この背景としては、①生産年齢人口(15歳~64歳)の減少、②医療・介護など労働集約型サービスへの需要が多い高齢者の増加、③転職市場の活性化などが挙げられます。こうした中、県内企業は、賃上げはもちろん、職場環境の見直しも含めた処遇改善による人材囲い込み、リスキリング等の人的資源の高度化、人手不足を所与とした省力化投資やデジタル化などによる対応に取り組んでいます。
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埼玉の隠れた銘品百選57
chapter 78豊明 純米大吟醸石井酒造株式会社
- 米の味を語るときには、旨み、甘みという。ならば米で作る日本酒も、芳醇な旨みと甘みが主役であってよい。これが石井酒造株式会社(幸手市)の考え方であり、そのフラッグシップともいうべき酒が、今回の銘品、「豊明 純米大吟醸」だ。口に含むと、何層もの奥行きを感じさせる甘みが広がる。万人受けを狙った端麗辛口に飽きてきた左党には新鮮だろう。
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ぶぎん海外駐在員通信⑦
シンガポールにおける賃貸住宅事情について武蔵野銀行市場国際部 シンガポール駐在員事務所 所長 吉岡 洋太
- 武蔵野銀行は国際業務を推進する目的で、シンガポール、バンコク、香港に行員を駐在・派遣しています。本連載は現地行員によるリレーエッセイとして毎回、現地の生活事情やトピックスをお伝えします。本レポートでは、シンガポールの住宅事情と住宅賃料の状況についてお伝えします。