ぶぎんレポート

目次
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企業インタビュー
先端技術の活用で未来の農業を切り拓くスタートアップ企業株式会社レグミン 代表取締役 野毛 慶弘 氏
- 「深谷ねぎ」などのブランド野菜をはじめ、さまざまな農産物の産地として知られる埼玉県深谷市。近年、農業就業人口の減少が課題となるなか、同市は次世代農業の創出に向けたカギとなる、農業とテクノロジーの融合「アグリテック」に着目し、農家と多様なアグリテック企業がつながり合う、未来の農業都市を目指している。こうした深谷市に本社を構えるのが株式会社レグミン。同社は農業ロボットとIoT デバイスの研究開発、そして農作業受託サービスを展開し、日本の農業が抱える課題解決に向け、挑戦を続けている。とくに自律走行型農業ロボットによる農薬散布サービスは近隣農家からも好評を博し、今後はフランチャイズ展開も視野に入れている。同社設立の経緯や開発したロボットの特徴、将来の展望などについて、野毛社長にお話をうかがった。
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調査レポート
埼玉県の労働市場の現在地ぶぎん地域経済研究所 専務取締役/チーフエコノミスト 大西 浩一郎
- このところ、県内の企業経営者からは、仕入れコストの増加による収益圧迫と並んで、人手不足の深刻化を指摘する声が多数聞かれている。これは、人口動態等に起因する構造問題であるため、社会全体にも個々の企業にも環境変化に合わせた制度・運営の見直しが求められるが、その方向性を考えるための前提として、県内の労働市場の実情をできるだけ詳細に知る必要がある。こうした認識のもと、本稿では国勢調査や就労構造基本調査をはじめとする関連統計をつぶさにみていくこととする。
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寄稿
アメリカにおける 地方創生先進地 ――" アイオワ州" 視察ツアー報告メインストリート・マネジメント・リサーチ合同会社 代表社員 松本 博之 氏
- 筆者がぶぎん地域経済研究所に在職中、アメリカの地方都市でのダウンタウン再生の手法である「メインストリート・プログラム」について、本誌で何回か紹介する機会があった。当時は「メインストリート・プログラム」を一つの研究テーマとしてとらえ、日本における中心市街地活性化の参考になればと思い筆を執っていた。そして3年前に退職・起業し、まちづくりコンサルタントとして、「メインストリート・プログラム」の戦略や取組みのアプローチを日本の地方都市へ紹介しつつ、視察ツアーの組成を試みていた。ようやく本年6月に第1回メインストリート・プログラム・アイオワ州ツアーを実施することができた。本稿はその視察ツアーの概要と「メインストリート・プログラム」の実態を紹介するものである。
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TOPIX
「さいたま市リーディングエッジ企業」のご紹介さいたま市 経済局商工観光部 産業展開推進課
- さいたま市では、独創性及び革新性に優れた技術を持つ研究開発型ものづくり企業を「さいたま市リーディングエッジ企業」として認証しています。現在33社が認証されており、いずれの企業も、光学技術、自動車・航空機部品、情報通信機器、医療機器などの幅広い分野で世界トップクラスの技術力を有し、さいたま市のものづくりを牽引しています。先月に引き続き今月号では2社ご紹介します。
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経済コラム
chapter 73埼玉のスタートアップへの期待ぶぎん地域経済研究所 専務取締役/チーフエコノミスト 大西 浩一郎
- 埼玉の実業家・渋沢栄一翁は、約500社もの企業の設立・育成に関与しました。そして、渋沢翁の肖像による新一万円札の登場を控えた本年6月、埼玉県は翁の理念を受け継ぐべく、「渋沢栄一起業家サロン(仮称)」を来年夏に開設し、起業家や起業希望者を支援する計画を発表しました。「オープンイノベーションの創出・促進」、「スタートアップの創出・成長支援」、「イノベーションを担う人材の育成」といったコンセプトを掲げています。では、埼玉のスタートアップの現状は、翁の出身地にふさわしい状況にあるのでしょうか。関連統計を確かめてみます。
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埼玉の隠れた銘品百選51
古丹(こたん)餃子株式会社 古丹
- 一口食べたら、「本物」、「充実」という言葉が頭に浮かんだ。和光市の「株式会社 古丹」(中華食材の製造・販売、中華料理店直営)の「古丹餃子」は、埼玉を代表する餃子を目指して進歩し続けている。皮には、県産小麦をブレンドした「彩の香麦(あやのこむぎ)」を使って芳醇な香りとモチモチしたコシを与えている。餡に練り込んだ豚肉は、川越でこだわり強く育てられた「小江戸黒豚」。肉汁があふれ出る。野菜ペーストには、地元和光のキャベツ、たまねぎ、人参を、時間をかけて混ぜ合わせている。そのこだわりようには脱帽だが、同時に、埼玉県の底力をつくづく感じさせられた。
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シリーズ 中小企業の経営と営業の戦略
第51回講座鉄砲を売るか、弾を売るかー事例解説ランチェスター戦略コンサルタント 福永 雅文 氏
- 大企業と中小企業とでは経営も営業もやり方が違う。小が大に勝つ原理原則と実務として長く中小企業の戦略づくりに活かされてきた「ランチェスター戦略」の専門家で埼玉県の企業の経営相談の実績も豊富なコンサルタント福永雅文氏が中小企業の経営と営業の戦略を事例も交えて解説していく。