調査レポート

ぶぎんレポート

ぶぎんレポート 2024年8・9月号
No.290
ぶぎんレポート 2024年8・9月号
ぶぎん経営者クラブ会員限定

目次

企業インタビュー
現代の「家守」として、美しい木の家づくりを継承する地域工務店
芦葉工藝舎(株式会社 芦葉建設) 代表取締役 芦葉 武尊 氏
住宅業界は近年、これまで需要を牽引してきた若い世代の減少と業界を支えてきた職人の担い手不足という苦境にあえいでいる。こうしたなか、木造注文住宅を手がける芦葉工藝舎は、職人の技術力を強みに、何事も臆せず“よし、やってみよう”という社風のもと、幸手市を地盤に努力と挑戦を重ねている。2代目となる芦葉武尊社長は、2013年の代表就任以降、「芦葉工藝舎」ブランドの立ち上げやギャラリーの新設、コンセプトハウスによる住まいの提案やリノベーション事業強化、積極的な新卒採用と技術者の育成など、次々と新たな取り組みにチャレンジしている。そうした同社の取り組みや経営方針、今後の目標などについて、芦葉社長にお話しをうかがった。
TOPIX
修了生が語る
ぶぎん経営幹部養成塾の魅力
2023年度修了生  株式会社サン精密化工研究所 市場営業部営業課 係長 岩﨑 美保子 氏
ぶぎん地域経済研究所では、次代を切り拓く経営幹部の育成を目的に、2011年度から毎年「ぶぎん経営幹部養成塾」(以下、養成塾)を開講(共催:武蔵野銀行)しており、これまでに延べ360名以上の修了生を輩出しています。2024年度は「新たな経営手法と未来戦略を創造する」をテーマに、仮想企業の経営幹部となり、事業計画を立案し他社と競い合う企業戦略シミュレーションを採り入れるなど、実践さながらに経営手法を幅広く学びます。また、グループディスカッションや1泊2日での合宿研修、交流会などを通じ、さまざまな考え方や情報を吸収できる全7回にわたるカリキュラムとなっています。先月号に次いで今号では、昨年度、本養成塾を修了された株式会社サン精密化工研究所(久喜市)の岩﨑さんにお話しを伺いました。
寄稿
埼玉県の偉人・渋沢栄一翁の足跡をたどる
第3回 渋沢翁と「一万」で広がる埼玉観光の魅力
埼玉県産業労働部観光課 DMO支援・観光振興担当
令和6年7月3日、渋沢栄一翁が肖像となった新一万円札が発行されました。県ではこれを契機として、本県ゆかりの偉人である渋沢翁を軸とした観光振興に取り組んでいます。これまで、6月号掲載の第1回では、渋沢翁を軸とした今年度の県観光施策、7月号の第2回では、県内に点在する渋沢翁ゆかりの地を紹介しました。今回、第3回として、新一万円札の発行を記念して行う「1万」をキーワードとした観光・物産関連商品の企画と、6月29日に県内外で実施した埼玉県知事による街頭キャンペーン「シルクハット大作戦」の様子を写真とともにご紹介します。
FOCUS
日本初、 NBAバスケットボールスクールを開講
株式会社ERUTLUC(エルトラック)
首都圏を拠点に「バスケットボールの家庭教師」事業を展開する株式会ERUTLUC(埼玉県三芳町)は、このほどアメリカの人気バスケットボールリーグであるNBAとのパートナーシップにより、「NBAバスケットボールスクールジャパン」を立ち上げた。NBAによる常設スクールの設立は日本初となる。近年はNBAでの日本人プレーヤーの活躍が目立っており、日本でのバスケ人気も高まるなか、同社とNBAが手を携えた今回の新たな取り組みについてご紹介したい。
経済コラム
chapter71
埼玉は「カネどころ」~新紙幣を巡って~
ぶぎん地域経済研究所 専務取締役/チーフエコノミスト 大西 浩一郎
2024年7月3日、20年振りに新しい紙幣の流通が始まりました。お札とも、紙幣とも、日本銀行券とも呼ばれる人気者。今回は、埼玉の皆さんだからこそ、新札のことを知っていただきたいと思い筆をとっています。なぜ埼玉なのかといいますと、ご存知のとおり、新しい一万円札の肖像が現在の深谷市出身の渋沢栄一翁だからというのが一点目です。二点目として、戸田市には日銀の発券センターがあり、ここで日銀と民間金融機関との紙幣の受け払いや、市中から戻ってきた紙幣の鑑査などが行われているということがあります。埼玉は、「コメどころ」ならぬ「カネどころ」なのです。
埼玉の隠れた銘品百選㊾
自家焙煎スペシャルティコーヒー
13COFFEE
「優しいコーヒーを作りたい。それは、口に入れたときにホッとするような、心地よい甘さと果実感、そして余韻が感じられるコーヒーです」とマスターの阿部文彦さん。ここは東松山市、13(じゅうさん)COFFEEの店内。ケニア、コロンビア、グアテマラ…阿部さんによれば、「スペシャルティコーヒー」とは、栽培者や品質管理、流通過程が透明なコーヒー豆のことで、世界中の豆の5%程度しかないそうだ。所沢出身の阿部さんと桶川出身の幸絵さんご夫妻が東松山から発信する本格派のコーヒー文化。埼玉のコーヒー好きなら無関心ではいられない。
シリーズ 中小企業の経営と営業の戦略
第49回講座
「お金には色がある」戦略的な理由-事例解説
ランチェスター戦略コンサルタント 福永 雅文 氏
大企業と中小企業とでは経営も営業もやり方が違う。小が大に勝つ原理原則と実務として長く中小企業の戦略づくりに活かされてきた「ランチェスター戦略」の専門家で埼玉県の企業の経営相談の実績も豊富なコンサルタント福永雅文氏が中小企業の経営と営業の戦略を事例も交えて解説していく。
ちょい旅彩の国⑪
プラネタリウム
~星空を見に出かけよう~
埼玉県内にあるプラネタリウムは、23か所(2023年12月時点)で、東京都の26か所に次ぐ多さとなっています。県内のプラネタリウムの多くは、比較的小規模の施設ですが、その分スタッフとの距離が近く、アットホームな雰囲気で星空を楽しむことができます。一方、規模の大きい施設では、迫力ある映像と音による天体ショーが繰り広げられ没入感が高まります。また、プログラムも定期的に変更され、上映時間も45~60分程度なので、1年を通して気軽に楽しむことができます。
ぶぎん海外駐在員通信⑤
タイのペット文化とペット関連市場について
武蔵野銀行市場国際部海外進出支援室(千葉銀行バンコク駐在員事務所 出向) 鈴木 輔
近年、タイではペットブームが急速に広がっており、それに伴いペット関連市場も大きな成長を遂げています。一昔前では、ペットを飼う習慣があまりなかったタイですが、前国王の影響や国民の所得増加など、さまざまな要因でペットを家族の一員として迎え入れるようになりました。また、ペットを飼う層は独身者や高所得者が多く、子供と同様に大切に扱われる文化が確立されつつあることから、ペットのケアや健康管理に対する意識も高まっており、高品質なペットフードや用品、医療サービスなどペット関連市場の需要の拡大に寄与しています。本レポートでは、タイのペット文化に触れつつ、ペット関連市場に焦点を当てて紹介してまいります。