調査レポート

ぶぎんレポート

ぶぎんレポート 2023年2月号
No.273
ぶぎんレポート 2023年2月号
ぶぎん経営者クラブ会員限定

目次

企業インタビュー
「おふろから文化を発信する」を理念に掲げ、再生型の温浴施設などを展開
株式会社 温泉道場 代表取締役 社長執行役員兼グループCEO 山﨑 寿樹 氏
古くは「古事記」や「日本書紀」といった古代の文献にも記述され、日本人に長く親しまれている温泉。日本人の温泉好きは広く海外でも知られている。そうした人気の温浴施設を中心に、リゾート施設運営や地域事業投資再生支援で注目されているのが、2011年3月に創業し、埼玉県ときがわ町に本社を構える温泉道場だ。「昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉」(ときがわ町)のほか、“おしゃれにだらだら”をコンセプトとした「おふろcafé」のブランドで長時間滞在型の温浴施設を各地に展開している。創業の経緯からビジネスの概要、そして今後の経営方針などについて、山﨑寿樹社長にお話をうかがった。
彩の国企業探訪
エスエスビジネスフォーム株式会社
エスエスビジネスフォーム株式会社は機能性プリンタ用紙をはじめ、各種伝票、連続伝票用紙の製造・販売を手掛けている。バブル崩壊とパソコンの普及による市場の縮小から、一時は廃業寸前にまで追い込まれたが、顧客の要望をヒントに開発したミシン目入り伝票用紙がヒット商品となり業績はV字回復を遂げた。逆境に負けず、時代や市場を深読みしながら取組んできた同社の挑戦は今、花を咲かせている。
環境研究の最前線
県環境科学国際センター研究員に聞く ②
シロキサンの分析法開発と国際標準化への挑戦
埼玉県環境科学国際センター 化学物質・環境放射能担当 堀井 勇一 氏
埼玉県環境科学国際センターは、「試験研究」「情報発信」「国際貢献」「環境学習」を4つの柱とする環境科学の総合的中核機関です。また、令和4年度からは研究成果の社会実装化を目指した取り組みも進めています。本連載では、当センターで行われている社会実装に繋がる6つの研究を紹介します。本稿では、水中のVMS(揮発性環状シロキサン)分析法の開発とその国際標準化までの道のりについて紹介します。
経済コラム
chapter 54
近年の金融政策は分かりにくい?
ぶぎん地域経済研究所  専務取締役/チーフエコノミスト 土田 浩
金融政策と言えば、中央銀行が金利を上げ下げすることで、投資や消費を刺激ないし抑制し、景気と物価を安定化させること。ここまではビジネスマンなら誰もが知っていることだろう。ところが、日銀・黒田総裁就任(2013年3月)以降、金融政策の議論には耳慣れない言葉が飛び交っている。物価や為替相場を巡って金融政策への関心が高まる中、議論の意味がさっぱり分からないと嘆く声も聞かれる。今回は、金融政策の理解の一助として、3点ほど簡潔に説明をしたい。
埼玉の隠れた銘品百選㉜
アットモーメント
ライブストック・アグリテクノ株式会社
仔牛の体調は変化しやすく管理が難しい。言葉が通じないので、見回るだけでは気付かないこともある。昼に元気だった仔牛が、数時間で亡くなってしまうケースも少なくないそうだ。そこに誕生したのがこのアットモーメント。小型タグを仔牛の首にかけ、仔牛の活動を24時間データ化することで、不調の仔牛の早期発見・治療につなげる。仔牛の命を守ることで、畜産農家の経営環境を改善し、授かった命を失うことなく「食」として届ける。世界的な食糧問題の解決にも寄与する逸品である。
ぶぎん税務相談
第54回講座
株式を売却したときの税金
今月は株式を売却したときの税金についてのご質問です。所得税の確定申告をする場合に、株式等を譲渡(売却・解約・償還等)したことによる所得は、給与などの他の所得と区分して税金を計算することになっており、これを「申告分離課税」といいます。ご質問の場合を含めて詳しく解説します。
小が大に勝つ ランチェスター戦略 -コンサル事例-
第32回講座
価格競争を避けるV=F/C
ランチェスター戦略コンサルタント 福永 雅文 氏
大きな会社は有利で小さな会社は不利である。しかし、戦略次第で小が大に勝つ可能性は見いだせる。この「弱者逆転」するための理論と実務の体系が「ランチェスター戦略」である。多くの企業がこれを学び、自社の戦略づくりに活用してきたことから、わが国において競争戦略・販売戦略のバイブルといわれる。埼玉県の企業の経営相談の実績も豊富なランチェスター戦略コンサルタント福永雅文氏が実際のコンサル事例で中小企業向けに解説していく。
中堅・中小企業のための広報PR⑩
広報をもっと身近に
SNSのトレンドとYouTube成功事例
株式会社 アネティ 代表取締役 仲村 明子 氏
インターネットやデジタルデバイスの発達により、マスコミを経由する方法以外にも、自社メディアやSNSを通じて直接広報PRができる時代になりました。広報PRは、ステークホルダーの共感や信頼を得て、売上拡大や人材獲得につなげる大変有効な活動です。このコラムでは、中堅・中小企業の皆さまが広報PRを身近に感じ、すぐにでも着手していただけるよう、考え方や方法についてわかりやすく解説していきます。