調査レポート

ぶぎんレポート

ぶぎんレポート 2022年12月号
No.271
ぶぎんレポート 2022年12月号
ぶぎん経営者クラブ会員限定

目次

企業インタビュー
快適で豊かな社会・生活環境創りを目指す埼玉県内トップクラスの総合建設会社
株式会社 ユーディケー 代表取締役社長 関根 信次 氏
学校や公民館などの公共施設や、道路・トンネル・橋梁などの社会インフラ、また、オフィスビルや商業施設、集合住宅といった民間の施設。いずれも日常生活に欠かせない建築物であり、そうした建築物を幅広く手掛けているのが総合建設会社だ。埼玉県内の土木・建築事業でトップクラスの事業規模を誇るユーディケーもその1社として知られており、今年で創業95年目を迎える老舗企業でもある。長年の豊富な施工実績のなか、近年では新たな取り組みにも積極的に挑戦。民間の資金・ノウハウを活用しながら公的サービスを提供するPFI(プライベート・ファイナンス・イニシアチブ)事業では、地元企業として初めて代表企業としての受注に成功し、業界内でのプレゼンスを高めている。これまでの当社の歴史や創業以来の取り組み、持ち前の技術力、そして将来に向けた今後の目標などについて、関根信次社長にお話を伺った。
調査レポート
EVが自動車産業に与える影響と地域産業の対応について
ぶぎん地域経済研究所 調査事業部長兼上席研究員 博士(経営学) 藤坂 浩司
自動車のEV化の動きが世界各国で活発化している。自動車産業は1つ1つの部品を、工程間で摺り合わせながら最終製品を作り上げる“ インテグラル(擦り合わせ)技術 ” の典型と言われてきた。このインテグラル技術が日本の自動車産業の競争力を高めてきたが、その中核部品が「エンジン」である。EVはエンジンがモータに置き換わることで、従来のインテグラル技術では参入が難しかった自動車産業への参入の門戸が広がった。中でも今後、注目されるのは、EMS(Electronics Manufacturing Service/電子機器の製造受託サービス)と呼ばれるメーカーから製造委託されて工業製品を生産する事業者の動きである。本稿では最近のEV市場の動向を概観した後、EMS世界最大手で台湾の鴻海精密工業を事例に、今後のEVの潮流と地域産業の対応について考察する。
調査レポート
埼玉県内の企業立地の動向と企業誘致戦略
ぶぎん地域経済研究所 専務取締役/チーフエコノミスト 土田 浩
埼玉県では、2005年1月に「企業誘致大作戦」を開始して以来、「チャンスメーカー埼玉戦略Ⅰ~Ⅴ」(各3か年計画、2007~2021年度)として企業誘致を推進してきた。そして本年4月、これに続く3か年計画・「企業誘致Soul-Saitama戦略」を策定した。これは大野知事として最初の企業誘致戦略となる。本稿では、これまで約17年間の企業誘致の実績を踏まえつつ、この間の埼玉県内の企業立地の特徴的な動きを探る。また、新たな企業誘致戦略についても紹介する。
彩の国企業探訪
株式会社フナミズ刃型製版
株式会社フナミズ刃型製版は、シール・ラベル印刷の際に使用される、シールを抜く刃型(ゼンマイ刃・フレキシブルダイ)や印刷用の版(樹脂版・亜鉛版)、版下(デザイン)などを製作・販売している。ひと口にシール・ラベルといっても、多種多様な形や素材があり、貼付する場所や印刷ロットによって製作方法もさまざま。同社は多様なニーズに応える職人のスキルやクオリティーの高さを武器に、得意先である印刷会社からこれまでに多くの支持を受けている。
経済コラム
chapter 52
台湾の歴史を知っておこう
ぶぎん地域経済研究所  専務取締役/チーフエコノミスト 土田 浩
5年に一度の中国共産党大会が10月に開催された。ここで習近平総書記(国家主席)は、台湾統一について、「必ず実現しなければならないし、実現できる」と語り、3期目の公約に掲げるかたちとなった。台湾有事となれば、日本に戦禍が及ぶことは避けられない。米中両大国の思惑と力関係によって翻弄される台湾。だが、台湾人民のアイデンティティは決して大陸中国の一部ではないことは記憶にとどめておきたい。
埼玉の隠れた銘品百選㉚
ところざわ醤油焼きそば
株式会社 見澤食品
ところざわ醤油焼きそばには、三ヶ条の決まりがある。「其の一 所沢産の醤油を使うべし」、「其の二 所沢産の麺を使うべし」、「其の三 所沢産の野菜を(一品以上)使うべし」だ。醤油と麺はパックに入っているので、野菜を加えれば出来上がりである。醤油で味付けした焼きそば。さっぱりした味わいに感じるのは、醤油が好きな日本人ならではだろうか。
ぶぎん税務相談
第52回講座
生命保険金の課税について 2
今月は、保険に関するご質問です。生命保険については2020年5月号(第24回)「生命保険金の課税ついて」でご説明しましたが、今回は、死亡保険金、医療保険金などの複数の生命保険のほか、保険金支払い原因が発生していない保険もあるようです。まず、生命保険に関する課税関係を復習してから、今月のご質問にお答えします。
小が大に勝つ ランチェスター戦略 -コンサル事例-
第30回講座
リフォーム会社の地域ナンバー1戦略
ランチェスター戦略コンサルタント 福永 雅文 氏
大きな会社は有利で小さな会社は不利である。しかし、戦略次第で小が大に勝つ可能性は見いだせる。この「弱者逆転」するための理論と実務の体系が「ランチェスター戦略」である。多くの企業がこれを学び、自社の戦略づくりに活用してきたことから、わが国において競争戦略・販売戦略のバイブルといわれる。埼玉県の企業の経営相談の実績も豊富なランチェスター戦略コンサルタント福永雅文氏が実際のコンサル事例で中小企業向けに解説していく。
中堅・中小企業のための広報PR⑧ 
広報をもっと身近に
プレスリリース事例紹介:アンケート調査
株式会社 アネティ 代表取締役 仲村 明子 氏
インターネットやデジタルデバイスの発達により、マスコミを経由する方法以外にも、自社メディアやSNSを通じて直接広報PRができる時代になりました。広報PRは、ステークホルダーの共感や信頼を得て、売上拡大や人材獲得につなげる大変有効な活動です。このコラムでは、中堅・中小企業の皆さまが広報PRを身近に感じ、すぐにでも着手していただけるよう、考え方や方法についてわかりやすく解説していきます。