調査レポート

ぶぎんレポート

ぶぎんレポート 2022年11月号
No.270
ぶぎんレポート 2022年11月号
ぶぎん経営者クラブ会員限定

目次

企業インタビュー
シェア7割のチョコレート製造機械メーカー チョコレートに特化し、付加価値を高めていく
谷沢菓機工業 株式会社 代表取締役 谷沢 修次 氏
代表的なお菓子の1つであるチョコレート。新型コロナウイルスの感染拡大で、一時「巣ごもり需要」が発生したこともあって、国内の消費が伸びている。日本チョコレート・ココア協会のまとめによると、2021年の市場規模は3,715億2,500万円で、12年の実績と比べると26.1%増となった。少子化のなかにあって、健闘しているお菓子と言える。そのチョコレートの製造における「2次加工」の工程で使われる製造機械で、約7割ものシェアを握っているのが蕨市内に本社工場のある谷沢菓機工業だ。実は、同社は創業から100年以上の歴史を持つ老舗企業でもある。そのルーツを遡ると、米菓子・和菓子の製造機械に行き着く。また、独自のチョコレート製造機械で、いくつかのブームも誕生させてきた。持ち前の強みや、今後どのような分野に力を入れていくのかなどを谷沢修次社長に話を伺う。
調査レポート
進化するまちの公園
ニーズの変化に対応し、地域の魅力をアップ
ぶぎん地域経済研究所 調査事業部 主任研究員 加藤 達朗
地域住民の憩いの場や運動、レクリエーション、防災拠点などの目的で設置される都市公園。近年では、民間企業との協業でカフェやレストランを併設したり、さまざまなイベントが開催されたりと、地域の特性を活かした魅力的な公園が相次いで登場している。コロナ禍により自宅近くで過ごす時間が増えた今日では、ストレスや運動不足が解消できる場としてや、オープンスペースを楽しむ場として、公園の価値が認識されるようになっている。そこで本稿では、こうした身近な公園に対する関心の高まりを踏まえ、公園整備の現状や公園をめぐる最近の動向、今後の展望などについてまとめた。
TOPIX
10.20 GRAND OPEN
ふかや花園プレミアム・アウトレット
地域との共生を軸に、新たな情報発信・観光拠点への期待
去る10月20日、深谷市内に「ふかや花園プレミアム・アウトレット」が開業した。運営する三菱地所・サイモン株式会社(本社:東京都千代田区)にとっては、2013年開業の千葉県の酒々井プレミアム・アウトレット以来、約10年ぶり10か所目の新たなプレミアム・アウトレットで、埼玉県内では初めての開業となる。開業地となる深谷市だけでなく近隣自治体、秩父地方や群馬県民も注目し、開業を待ちわびていたことに間違いはない。そこで記念インタビューとして、深谷市長小島進氏ならびに施設の運営会社で新アウトレットモールの支配人を務める三菱地所・サイモン株式会社の相本泰裕氏に話を伺った。
ぶぎん文化講演会講演録
明るく 楽しく あきらめない生き方
講師 辻井 いつ子 氏
2022年8月23日(火)、ぶぎん地域経済研究所は、ピアニスト、辻井伸行氏の母、辻井いつ子さんを迎えて「明るく楽しく あきらめない生き方」をテーマにご講演いただきました。講演では全盲で生まれた辻井伸行氏が世界的なピアニストに成長するまでの過程を“ 子育て”という母親の視線で語っていただきました。
寄稿
2022年10月始動
むさしの未来パートナーズ
むさしの未来パートナーズでは、銀行業務の中において従来踏み込めなかった非金融のサイドから、地域が抱える課題を地域の中で解決する仕組みを創る『地域エコシステム』の構築を目指しています。特に、①県内の個人の方々のニーズと、そのニーズを解決できる地元事業者を繋ぐこと、②モノやサービスを展開する県内事業者と個人を繋ぐこと この2つを両輪としたサイクルを循環させていきます。事業内容としては、主に高齢者の方々を支援する『個人支援事業』、事業者の販路を支援する『商流支援事業』の2 つの事業を展開してまいります。
経済コラム
chapter 51
注目集まる為替相場
ぶぎん地域経済研究所  専務取締役/チーフエコノミスト 土田 浩
為替相場の動きが、日々のニュースを賑わせている。リーマンショック(2008年)後は未曽有の円高に苦しみ、アベノミクス開始(2013年)とともに「円高是正」が進んだ。その後、長期にわたって110円/ ドル前後で安定的に推移し、為替相場の実体経済への影響は軽微であったと言えよう。それが一変した発端は、日米のコロナ禍における景気回復テンポの違いであった。米国では、2021年には景気が力強く拡大した。これに対して日本は、コロナ入り後の景気回復ペースが非常に鈍く、大胆な金融緩和政策を継続している。 このため、日米間の金利差が拡大し、本年3月以降、急速な円安が進んだ。以上が最近の円安の基本的な解説であるが、日米の物価上昇率の違いなどを勘案すると、本当に金利差だけで説明可能なのだろうかという疑問が残る。
埼玉の隠れた銘品百選㉙
香港ギョーザ
株式会社 ヨコミゾ
この会社のロングセラー商品といえば「香港ギョーザ」だ。1個が18gとやや小ぶり。焼きで食したが、皮はもっちり、具は素材の味が分かるほどのあっさりした味付けで、パクパクとたくさん食べられる。家庭で、ご飯のおかずにも、お酒のつまみにもピッタリだと思う。また好みでタレに変化を付けても飽きずに食べられる。原材料は国産にこだわり化学調味料、保存料、着色料は一切使ってない。天然素材の調味料で味付けしているのもこだわりだ。
ぶぎん税務相談
第51回講座
給与所得者の住宅ローン控除手続きの 改正について
今月は、給与所得者が所得税等の住宅借入金等特別控除(以下「住宅ローン控除」といいます。)の適用を受ける際の手続についてのご質問です。令和4年度の税制改正で住宅ローン控除について 改正されており、借入限度額、控除率、控除期間及び控除対象となる建物の要件等の改正概要については、今年の6月号(第47回)「マイホーム資金と税制改正」でご紹介しました。今回は、改正された住宅ローン控除の手続きについて改正前、改正後の順でご紹介します。
小が大に勝つ ランチェスター戦略 -コンサル事例- 
第29回講座
いますぐできる顧客の格付け法
ランチェスター戦略コンサルタント 福永 雅文 氏
大きな会社は有利で小さな会社は不利である。しかし、戦略次第で小が大に勝つ可能性は見いだせる。この「弱者逆転」するための理論と実務の体系が「ランチェスター戦略」である。多くの企業がこれを学び、自社の戦略づくりに活用してきたことから、わが国において競争戦略・販売戦略のバイブルといわれる。埼玉県の企業の経営相談の実績も豊富なランチェスター戦略コンサルタント福永雅文氏が実際のコンサル事例で中小企業向けに解説していく。
中堅・中小企業のための広報PR⑦
広報をもっと身近に
取材が入ったときの失敗しない対応法とは
株式会社 アネティ 代表取締役 仲村 明子 氏
インターネットやデジタルデバイスの発達により、マスコミを経由する方法以外にも、自社メディアやSNSを通じて直接広報PRができる時代になりました。広報PRは、ステークホルダーの共感や信頼を得て、売上拡大や人材獲得につなげる大変有効な活動です。このコラムでは、中堅・中小企業の皆さまが広報PRを身近に感じ、すぐにでも着手していただけるよう、考え方や方法についてわかりやすく解説していきます。