調査レポート

ぶぎんレポート

ぶぎんレポート 2022年7月号
No.267
ぶぎんレポート 2022年7月号
ぶぎん経営者クラブ会員限定

目次

企業インタビュー
茨城県の西の玄関口「道の駅ごか」から地域の魅力を発信
株式会社 五霞まちづくり交流センター  代表取締役社長  染谷 森雄 氏
2005年4月、茨城県内では9番目の道の駅となる「道の駅ごか」が新4号国道沿いにオープンした。地元産の新鮮な農産物や茨城県の特産品であるローズポークなどを取り扱い、2017年には累計利用者数が1,000万人を突破するなど、地元の人気スポットとなっている。道の駅ごかは圏央道の五霞インターチェンジと新4号国道が交わる交通の要衝の地にあり、茨城県の西の玄関口としても位置づけられている。道の駅ごかは、五霞町や地元のJA、商工会などが協同出資した「株式会社五霞まちづくり交流センター」が運営しており、2代目の代表を務めているのが、五霞町の染谷森雄町長である。道の駅ごか開設の経緯や、これまでどのように集客アップを図ってきたのか、またコロナ禍の現状をどう乗り切ろうとしているのかなどについて、お話しをうかがった。
調査レポート
埼玉県内の自動車部品メーカーを対象にしたEV化の影響調査
ぶぎん地域経済研究所 調査事業部長兼上席研究員 藤坂 浩司
近年、自動車産業ではエンジン車からEV(電気自動車)への急速な転換が海外を中心に見られるようになり、国内自動車メーカーでも本格的な“EV シフト”が進んでいる。そこで、ぶぎん地域経済研究所では埼玉県内に事業所がある自動車部品メーカーを対象に、EV シフトが企業経営にどのような影響を及ぼすのか実態を調査するEVアンケート調査を行った。
彩の国企業探訪
株式会社三響フルート製作所
フルートの専業メーカーとして、50年余りの業歴を誇る三響フルート製作所。「いい音は、確かな技術と人の手からしか生まれない」という信念のもと、日々丹念にものづくりに励んでいる。今回の取材では、フルート奏者の柳原聡美さんにご協力を頂き、久蔵豊社長にインタビューをしました。
寄稿
「大河ドラマ:鎌倉殿の13人」 埼玉県民として押さえておきたい" 常識"(上)
武蔵武士団の系譜とその実像
メインストリート・マネジメント・リサーチ合同会社 代表・地域経済アナリスト 松本 博之
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、昨年の「青天を衝け」に続いて、埼玉県ゆかりの人物が多く描かれています。中でも「武蔵武士団」の中心的な人物である畠山重忠や頼朝の側近の一人の比企能員などが登場しています。鎌倉幕府の成立には埼玉県内を本拠とした彼ら、「武蔵武士団」の活躍があったことは、まぎれもない歴史の事実であります。大河ドラマをより一層楽しむため、また埼玉県民として押さえておきたい“ 常識” についてまとめてみました。今回は武蔵武士団の歴史的な流れとその実像を紹介します。
経済コラム
chapter 48
資本主義が抱える格差の問題
ぶぎん地域経済研究所  専務取締役/チーフエコノミスト 土田 浩
岸田内閣は、昨年10月の発足と同時に「新しい資本主義の実現」を掲げた。キーワードは「成長と分配の好循環」である。その背景には、長引く低成長経済の下で、企業が成長(収益)の維持拡大に傾注した結果、分配(格差)の問題が深刻化したとの認識がある。富の分配の議論では、経済合理性だけでは解決しない、人間の倫理観や社会性・公共性などの価値観が問われる。政治にしかできない重要な課題だ。それはすなわち、政治家や政府任せでは済まない、国民皆が熟考すべき問題である。時代の大きなうねりの中で、何をどの様に変えるべきか、国民の世論形成に向けて問い続けていきたい。
埼玉の隠れた銘品百選㉖
ホスクリーン
株式会社 川口技研
室内干しと言えば、このホスクリーンを思い浮かべる人が多いと思う。最初の商品が発売されたのは1994年。当時はなかなか認知されず、普及には時間がかかったそうだ。それが、共働き世帯や一人暮らしの増加、花粉やPM2.5への対策、プライバシー意識の高まりなどを背景に、室内干しのニーズが広がり、狭い室内スペースの有効活用が求められるようになった。ホスクリーンは、生活スタイルや意識の変化という新時代を先取りした商品だったというわけだ。家事の経験豊富な女性の声から生まれたアイデア商品である。
ぶぎん税務相談
第48回講座
未分割財産がある場合の小規模宅地等の特例
遺産が未分割の場合の小規模宅地等の特例の適用についてのご質問です。相続税の申告期限までに遺産分割ができない場合の申告方法については令和2年2月号で、小規模宅地の特例については令和元年10月~ 12月号でご紹介しましたが、復習してみたいと思います。
小が大に勝つ ランチェスター戦略 -コンサル事例-
第26回講座
差別化と新規開拓の武器
ランチェスター戦略コンサルタント 福永 雅文 氏
大きな会社は有利で小さな会社は不利である。しかし、戦略次第で小が大に勝つ可能性は見いだせる。この「弱者逆転」するための理論と実務の体系が「ランチェスター戦略」である。多くの企業がこれを学び、自社の戦略づくりに活用してきたことから、わが国において競争戦略・販売戦略のバイブルといわれる。埼玉県の企業の経営相談の実績も豊富なランチェスター戦略コンサルタント福永雅文氏が実際のコンサル事例で中小企業向けに解説していく。
中堅・中小企業のための広報PR④
広報をもっと身近に
メディアを様々なくくりで整理してみると
株式会社アネティ 代表取締役 仲村 明子
インターネットやデジタルデバイスの発達により、マスコミを経由する方法以外にも、自社メディアやSNSを通じて直接広報PRができる時代になりました。広報PRは、ステークホルダーの共感や信頼を得て、売上拡大や人材獲得につなげる大変有効な活動です。このコラムでは、中堅・中小企業の皆さまが広報PRを身近に感じ、すぐにでも着手していただけるよう、考え方や方法についてわかりやすく解説していきます。