調査レポート

ぶぎんレポート

ぶぎんレポート 2022年6月号
No.266
ぶぎんレポート 2022年6月号
ぶぎん経営者クラブ会員限定

目次

企業インタビュー
食品ロスのリサイクル・ループを構築した 後発の廃棄物処理・リサイクル会社
ウム・ヴェルト株式会社  代表取締役社長  小柳 明雄 氏
加須市内に本社を置き、廃棄物処理・ リサイクル事業を営んでいるのが「ウム・ヴェルト」という珍しい名前の会社だ。創業者である小柳明雄社長は紆余曲折を経て、46歳の時にこの業界に足を踏み入れた。持ち前のバイタリティーや先見の明を活かして、いまでは関東エリアで1年・365日、70台以上の回収車がお客様のところを効率よく回るルートを確立している。また、食品ロスを飼料や肥料に再加工し、それを使って養豚や農作物の栽培を行い、自らの手で販売する、「食品ロスのリサイクル・ループ」の構築も実現し、多方面からの注目を集めている。その小柳社長に、これまでの取り組みや現況について、そして後継者に関する考えなどを聞く。
調査レポート
予測困難な時代に求められる 社会人の「学び直し」とは
ぶぎん地域経済研究所 調査事業部主任研究員 加藤 達朗
60歳を過ぎても働くことが当たり前となりつつある現在、自身のキャリアやライフスタイルを見つめ直し、新たな学びに関心を持つ人が増えてきている。政府は2021年12月、「誰もが生涯にわたって学び続け学び直しができるよう、教育と社会との接続の多様化・柔軟化を推進する必要がある」として、新たに教育未来創造会議を設置。リカレント教育やリスキリングといった用語を目にする機会が増え、あらゆる世代で環境の変化に応じた学びが、求められるようになっている。そこで本稿では、こうした社会人の学び直しに対する関心の高まりを踏まえ、その背景や現状、得られる効果や課題などについてまとめた。
TOPIX
修了生が語る
ぶぎん経営幹部養成塾の魅力
埼玉ユニオンサービス株式会社 常務取締役 向野 寛之 氏   平和産業 株式会社 代表取締役副社長 石川 広美 氏
ぶぎん地域経済研究所は、次世代経営者および経営幹部の育成を目的に事業後継者セミナー「ぶぎん経営幹部養成塾(旧ぶぎん若手経営塾)」を2011年から毎年、開講 (共催:武蔵野銀行)しています。ぶぎん経営幹部養成塾は、企業経営に必要な知識や知見、判断力や先見性など、多様な経営センスを磨いていただく機会の提供と、幅広い分野の人脈・ネットワークづくりの場として、これまでに 320人を超える修了生を輩出しています。そこで、ぶぎん経営幹部養成塾の修了生を代表してお二方に、本講座への参加の経緯やその魅力、講座で学んできたことを自社の経営にどのように活かしているのかなどについて伺います。
経済コラム
chapter 47
メタバースを体感してみよう
ぶぎん地域経済研究所  専務取締役/チーフエコノミスト 土田 浩
メタバースという言葉を目にすることが多くなった。昨年、米国Facebook社の“Meta” への社名変更も話題となった。メタバースとは、“meta”(超越した)と“universe”(宇宙、世界)を組み合わせた造語。よりリアルに近づいた仮想空間上で、アバターを使用して他者と交流する世界である。アバターや身の回り品の売買などは言うに及ばず、仮想空間内の土地まで高値で売買されるプラットフォームもあるなど、メタバース上での商取引も広範化している。当然ながら、多くの企業もメタバースを活用したビジネス開発に参入している。メタバースが、人々の暮らしを豊かにするものとして定着するのか、一過性のブームで終わるのかまだ分からない。とは言え、ちょっと立ち寄って体感してみる好奇心は持ち続けたい。
埼玉の隠れた銘品百選㉕
フルーツカラー
鶴見製紙株式会社
再生紙100%のトイレットペーパー。再生紙というと、硬くてごわごわしたイメージを持つ方がいるかも知れないが、このフルーツカラーは、驚くほどふんわりした、柔らかな肌触りだ。その秘密は、微細なマイクロエンボス加工、クレープ(しわ)を付けた原紙など、当社が得意とする製法にある。色は、ミックスベリー(ピンク)、ブルーベリー(青)、トロピカルフルーツ(緑)の3種類。トイレが色づくだけでなく、ほのかなフルーツの香りにも包まれる逸品である。
ぶぎん税務相談
第47回講座
マイホーム資金と税制改正
今月は、住宅を取得したときの贈与税と所得税の特例についてのご質問です。住宅を取得したときの特例については、昨年の11月号から今年の1月号でもご説明しましたが、今年度の税制改正で見直しがされました。見直しされた点を中心にご説明します。
小が大に勝つ ランチェスター戦略 -コンサル事例-
第25回講座
顧客が会う理由と買う理由づくり
ランチェスター戦略コンサルタント 福永 雅文 氏
大きな会社は有利で小さな会社は不利である。しかし、戦略次第で小が大に勝つ可能性は見いだせる。この「弱者逆転」するための理論と実務の体系が「ランチェスター戦略」である。多くの企業がこれを学び、自社の戦略づくりに活用してきたことから、わが国において競争戦略・販売戦略のバイブルといわれる。埼玉県の企業の経営相談の実績も豊富なランチェスター戦略コンサルタント福永雅文氏が実際のコンサル事例で中小企業向けに解説していく。
中堅・中小企業のための広報PR③
広報をもっと身近に
企業や商品の認知度をあげるには
株式会社アネティ 代表取締役 仲村 明子
インターネットやデジタルデバイスの発達により、マスコミを経由しなくても、自社メディアやSNSを通じて直接広報PRができる時代になりました。広報PRは、ステークホルダーの共感や信頼を得て、売上拡大や人材獲得につなげる大変有効な活動です。このコラムでは、中堅・中小企業の皆さまが広報PR を身近に感じ、すぐにでも着手していただけるよう、考え方や方法についてわかりやすく解説していきます。