調査レポート

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ぶぎんレポート 2022年5月号
No.265
ぶぎんレポート 2022年5月号
ぶぎん経営者クラブ会員限定

目次

企業インタビュー
社会のライフラインを担い、人と環境が調和する 豊かな社会創りに貢献する会社
株式会社 木下フレンド 代表取締役社長  木下 公次 氏
株式会社木下フレンドは、スーパーやコンビニエンスストアをはじめ、デパートやオフィス、工場など様々な事業所から排出される廃棄物を収集し、分別、リサイクル処理を行う廃棄物収集運搬・中間処理事業者である。養豚業を営んでいた木下公夫会長が、デパートから排出される廃棄物処理の運搬を引き受けたことが市場参入の契機となったが、早期からリサイクル事業子会社の設立や時流に合わせた中間処理施設の整備などに取組んできた。社会のライフラインを担う企業として、人と環境が調和する豊かな社会創りへの貢献を目指している。そこで2012年に経営のバトンを引き継いだ木下公次社長にリサイクル事業への取組みや経営に対する考え方などについて話を伺った。
特別レポート
中小製造業における技術のデジタル化に関する研究
ぶぎん地域経済研究所  調査事業部長兼上席研究員 博士(経営学) 藤坂 浩司
本レポートは技術のデジタル化が中小製造業の経営に及ぼす影響を多面的に研究した博士論文「中小製造業における技術のデジタル化に関する研究」を要約したものである。本論文は、デジタル技術が持つ特性に着眼し、その特性が中小製造業の経営にどのような影響を及ぼすのか、先行研究との違いや、デジタル技術の特性を視野に入れた中小製造業の事業戦略の実態調査に基づき明らかにしている。本レポートでは論文のエッセンスを要約の形で紹介する。
TOPIX
寄居町商工会 新商品・新サービス発表会レポート
寄居町商工会は県内の商工会として初めて、地元の中小企業を集めた「第1回新商品・新サービス合同記者発表会」を1月28日に寄居町商工会館で開催した。当日は、飲食業をはじめ、建設業、製造業など地元企業8社が参加して、独自のアイデアやサービスのPR活動を行った。本事業は国の伴走型小規模事業者支援推進事業を活用して実施されたもので、発表会の模様はYouTubeでもライブ配信された。
経済コラム
chapter 46
日本のエネルギー事情を確認しよう
ぶぎん地域経済研究所  専務取締役/チーフエコノミスト 土田 浩
エネルギー、食糧、非鉄金属などの国際原料品市況は、コロナ禍で一旦停止した需要が急回復する一方、生産・物流など供給態勢の回復には時間を要したことから、2021年中から急激に上昇していた。その中で、ロシアのウクライナ侵攻と西側諸国の対ロシア経済制裁が加わり、価格上昇に拍車がかかっている。日本では、2011年の東日本大震災後は、原子力発電の安全神話が失墜し、急遽、原発の稼働停止と石炭・天然ガスの新規調達で対応したが、原発再稼働は遅々として進んでいない。その中で2020年に政府は「2050年カーボンニュートラル」を宣言し、脱炭素を目指す環境保護重視にシフトした。そして今、対ロシア経済制裁の判断を迫られる中で、安定供給の視点が喫緊の問題となっている。戦争や自然災害・事故などの不測の事態が生じたとき、何を守り、何を捨てるのかというコンティンジェンシープラン(有事対応計画)は、どのように議論されているのだろうか。
埼玉の隠れた銘品百選㉔
魂仕込(こんじこみ)
考えた人すごいわ ブレッドパーク所沢
高級食パンは、ブームと言われた時期を超えて、熱心なリピーターが定着する時代になってきた。看板商品の「魂仕込」は、従来の高級食パンのカテゴリーから更に一歩抜け出した斬新な一品である。きめ細かな“口どけの良さ”を実現するための厳選小麦粉。豊かな風味を引き出すための国産バター。そして、海水を窯で炊いて結晶化させる伝統的な直煮製法で、ミネラルたっぷりの岩手特産「のだ塩」。材料一つ一つへのこだわりが、しっとり、ふわっとした特別な食感を醸し出す。
ぶぎん税務相談
第46回講座
相続時精算課税で開業資金
今月は、贈与税額についてのご質問です。個人から財産をもらった場合にかかる贈与税の課税方法には、「暦年課税」と、一定の要件に該当する場合に選択できる「相続時精算課税」の二つの制度があります。それぞれの制度とご留意いただきたい点についてご説明します。
小が大に勝つ ランチェスター戦略 -コンサル事例-
第24回講座
残業を減らしながら訪問を増やす方法
ランチェスター戦略コンサルタント 福永 雅文 氏
大きな会社は有利で小さな会社は不利である。しかし、戦略次第で小が大に勝つ可能性は見いだせる。この「弱者逆転」するための理論と実務の体系が「ランチェスター戦略」である。多くの企業がこれを学び、自社の戦略づくりに活用してきたことから、わが国において競争戦略・販売戦略のバイブルといわれる。埼玉県の企業の経営相談の実績も豊富なランチェスター戦略コンサルタント福永雅文氏が実際のコンサル事例で中小企業向けに解説していく。
中堅・中小企業のための広報PR②
広報をもっと身近に
プレスリリースとは?
株式会社アネティ 代表取締役 仲村 明子
インターネットやデジタルデバイスの発達により、マスコミを経由しなくても、自社メディアやSNSを通じて直接広報PRができる時代になりました。広報PRは、ステークホルダーの共感や信頼を得て、売上拡大や人材獲得につなげる大変有効な活動です。このコラムでは、中堅・中小企業の皆さまが広報PR を身近に感じ、すぐにでも着手していただけるよう、考え方や方法についてわかりやすく解説していきます。
ちょい旅彩の国
第7回
日本工業大学工業技術博物館
工業技術博物館は、1987年(昭和62年)に宮代町にある日本工業大学内に開設されました。日本の産業発展に寄与した明治初期からの歴史的な工作機械など270台以上を機種別、製造年代別に展示、公開しています。しかも約7割の工作機械は動く状態で保存されており、かつての町工場も再現されています。また、約130年前にイギリスで製造された蒸気機関車(動態保存)や箱根登山鉄道で活躍した車輌なども公開されています。今回は歴史的価値も高い工業技術博物館に保存されている貴重な展示品の一部を紹介いたします。