調査レポート

ぶぎんレポート

ぶぎんレポート 2022年4月号
No.264
ぶぎんレポート 2022年4月号
ぶぎん経営者クラブ会員限定

目次

企業インタビュー
解体工事から最終処分、リサイクルに至るまで、 高品質で一貫したサービスを提供
株式会社クワバラ・パンぷキン 代表取締役社長  桑原 幹夫 氏
SDGs(持続可能な開発目標)の実現に向けた取り組みが進むなか、建物の解体時に排出される廃棄物のリユースやリサイクルの促進は大きなテーマとなっている。こうした社会課題に正面から向き合い、解体工事の現場から搬入される木くずやがれき類、廃プラスチックなどさまざまな廃棄物の処理を手掛け、解体工事から廃棄物処理まで一気通貫の事業を展開しているのが、さいたま市に本社を構えるクワバラ・パンぷキンだ。現在特に力を入れているのは木くずの処理。専用の中間処理工場を加須市と川口市に建設し稼働している。その一風変わった社名の由来や、業界内での自社の特徴や強み、今後の課題や展望などについて、3代目社長である桑原幹夫社長にお話をうかがった。
調査レポート
人口減少が地域社会に与える影響
第2回「公共交通」
ぶぎん地域経済研究所  調査事業部長兼上席研究員 藤坂 浩司
人口減少が地域社会に与える影響の1つに公共交通が挙げられる。鉄道やバス、タクシーなどの公共交通は日常生活に不可欠な移動手段であるが、人口減少が進むことで地域社会の交通基盤維持が重要な課題となっている。シリーズ第2回は「デマンド交通」を取上げる。デマンド交通は、バスとタクシーの利便性を組合せた交通手段として人口減少が進む自治体を中心に全国で導入が進んでいる。埼玉県でも全63市町村のうち24市町で導入され、今後さらに普及が進むと見込まれる。本レポートではまず、デマンド交通の概要を述べ、次に県内の動きについて、当研究所が行った独自のアンケート調査を踏まえながら分析を行う。
FOCUS
産業連関表からみた埼玉県内経済
ぶぎん地域経済研究所 調査事業部主任研究員 加藤 達朗
前号では、狭義の産業連関表である「取引基本表」について、表自体からの情報を読み取ることで、経済構造分析ができることを紹介した。産業連関分析を行う上では、取引額そのものを表にした「取引基本表」が基礎となるほか、「投入係数表」「逆行列係数表」を加えた3表が基本となっている。投入係数表は取引基本表から導かれ、投入係数表を基に逆行列係数表が算出される仕組みだ。今号では、経済構造分析をさらに一歩進め、投入係数表と逆行列係数表を用い、公共投資や企業誘致、各種イベント開催等における経済波及効果の考え方や県内産業の特性について解説する。
経済コラム
chapter 45
自由貿易体制は維持できるか?
ぶぎん地域経済研究所  専務取締役/チーフエコノミスト 土田 浩
日本は、明治維新以来長らく、貿易立国として成長し、国富を蓄積してきた。今日も、TPP(環太平洋経済連携協定)交渉を取りまとめるなど、自由貿易の旗手として、国際経済秩序の強化を主導する立場を明確にしている。言うまでもなく、自給自足のできない日本は、諸外国との貿易に支えられて国民生活が成り立っている。そして、自由貿易主義は、現代の国際的枠組みを構成する基本的理念の一つである。しかし、残念ながら現実の国際秩序は、軍事力・経済力のパワーバランスに支配されている。軍事力・経済力のバランスが変化すれば、すかさず着々と勢力圏を拡大しようとする者が現れる。そして、こうしたつば競り合いは、世界経済が長期停滞したときに先鋭化する。
埼玉の隠れた銘品百選㉓
星座観察用双眼鏡
株式会社 ビクセン
天体望遠鏡の国内シェア・ナンバーワンのVixen(ビクセン)が、星を身近に感じてもらえるようにと創った一品。コロナ禍で人気上昇中のアウトドアやキャンプ。荷物に入れておけば、ゆっくり静かに夜空を堪能できる。レンズ研磨、金属加工から、組立までのすべての工程を埼玉県内で行っている。ボディには、“Made in Japan/Saitama”の文字が鮮やかに浮かんでいる。
ぶぎん税務相談
第45回講座
保険(学資保険)と税金
今月は学資保険に関するご質問です。保険について今までに3回ご質問をいただいております。重複してしまうかもしれませんが、保険と税金について復習しましょう。保険金は保険事故、保険料負担者、保険金受取人が誰であるかによってかかる税金が異なります。保険事故が死亡の場合と満期等の場合に分けてご説明します。
小が大に勝つ ランチェスター戦略 -コンサル事例-
第23回講座
新分野への進出戦略
ランチェスター戦略コンサルタント 福永 雅文 氏
大きな会社は有利で小さな会社は不利である。しかし、戦略次第で小が大に勝つ可能性は見いだせる。この「弱者逆転」するための理論と実務の体系が「ランチェスター戦略」である。多くの企業がこれを学び、自社の戦略づくりに活用してきたことから、わが国において競争戦略・販売戦略のバイブルといわれる。埼玉県の企業の経営相談の実績も豊富なランチェスター戦略コンサルタント福永雅文氏が実際のコンサル事例で中小企業向けに解説していく。
中堅・中小企業のための広報PR①
広報をもっと身近に
広報PRとは何か?
株式会社アネティ 代表取締役 仲村 明子
インターネットやデジタルデバイスの発達により、マスコミを経由しなくても、自社メディアやSNSを通じて直接広報PRができる時代になりました。広報PRは、ステークホルダーの共感や信頼を得て、売上拡大や人材獲得につなげる大変有効な活動です。このコラムでは、中堅・中小企業の皆さまが広報PR を身近に感じ、すぐにでも着手していただけるよう、考え方や方法についてわかりやすく解説していきます。
ちょい旅彩の国
第6回
埼玉県環境科学国際センター
埼玉県環境科学国際センターは、2000年(平成12年)4月に、旧騎西町、現在の加須市に開設されました。環境問題に取り組む県民の方々への支援、県が直面している環境問題へ対応するための試験研究や環境面での国際貢献など、多面的な機能を有した環境科学の総合的中核機関です。身近な生活環境から地球環境まで、幅広い課題に対応するため、「試験研究」「環境学習」「国際貢献」「情報発信」の4つの機能を柱に課題解決に向けて日々取り組んでいます。子供から大人まで、楽しみながら環境について学べる展示施設も併設している同センターをご案内します。