調査レポート

ぶぎんレポート

 ぶぎんレポート 2022年2月号
No.262
ぶぎんレポート 2022年2月号
ぶぎん経営者クラブ会員限定

目次

企業インタビュー
「泳いできたえよう こころとからだ」をテーマに地域の健康づくりをサポート
株式会社イナホスポーツ 代表取締役  丸笹 公嗣 氏
北本市に本社を構えるイナホスポーツは、「スウィン」の名称で現在埼玉県内に7校、群馬県内に5校、計12校のスイミングスクールを運営している。このうち4校ではスポーツクラブを併設しており、「サンティアスポーツクラブ」の名称でも群馬県に1施設を展開する。創業以来40年以上にわたり、子供たちの健全育成や地域住民の健康増進に大きく寄与している。2019年からは地元の北本中学校における水泳授業の受託を開始。多くの学校でプール施設の老朽化や指導人員不足などが課題となるなか、現在では他の自治体にもエリアを広げ、行政と連携しながら学校の水泳授業を積極的に請け負っている。「泳いできたえようこころとからだ」をテーマに掲げる同社のこれまでの取り組みのほか、選手・コーチの育成や今後の事業展開などについて、代表の丸笹公嗣氏にお話を伺った。
彩の国 企業探訪
株式会社ソルテラホールディングス
株式会社ソルテラホールディングスは、産業廃棄物のリサイクルを手掛ける株式会社太陽油化を中心にグループ企業9社+社内ベンチャー1社で構成している。祖業の廃油のリサイクル、汚泥処理をはじめ、バイオマス燃料の開発、バクテリア活性剤の海外展開など、世界的に脱炭素社会への取組みが加速する中で、業界に先駆けて循環型社会形成に貢献する事業モデルの構築に取組んでいる。
埼玉産業歴史探訪
第十回
「自動車」下
ぶぎん地域経済研究所 調査事業部長兼主席研究員 藤坂 浩司
産業の歴史シリーズ第10回目は前回に続き「自動車産業」を取上げる。埼玉県は製造品出荷額等の第1位(2兆4,232億円で全製造品出荷額の17.6%を占める/2020年工業統計調査)を輸送用機器産業が占め、その約9割を自動車産業で構成している。自動車産業はわが国の基幹産業であると同時に、本県にとっても重要な産業である。埼玉県内の自動車産業の歴史について、前回はトラックやバスを製造する商用車の歴史について取上げた。今回は普通車や軽自動車の歴史について取上げてみたい。
経済コラム
chapter 43
ユダヤ型よりもドバイ型へ
ぶぎん地域経済研究所 専務取締役/チーフエコノミスト 土田 浩
2000年代入り後、中国などアジア諸国の工業化が急速に進んだ。日本の大企業は、安い労働力と成長著しい市場を求めて、海外での事業活動を積極化し、多くの社員を海外に送り込んだ。一方で、日本国内の労働市場は閉鎖的な状態が続いた。日本のGDP成長率に比べて、日本企業の株価上昇率が高いのも、海外で稼いだ利益の国内への還元が一因と考えられる。工業立国から投資立国へと言えば聞こえは悪くないが、果たして、国内に、雇用者所得も財・サービスの生産や設備投資も生み出さない経済構造に、明るい将来を見出せるのだろうか?
埼玉の隠れた銘品百選㉑
屋根クール
株式会社 カーネル
工場・倉庫や畜舎の屋根に、スプリンクラーで散水して表面温度の上昇を抑え、室内環境を快適にする。年々猛暑日が増える中で、熱中症防止、集中力・作業効率の低下防止になる。鳥や牛の過剰飲水を避け、卵や牛乳の品質確保にも有効だ。住宅の屋根に設置する方もいるそうだ。外気温に応じた運転パターンや、運転する曜日・時間などは自在に設定できる。地下水、上水のほか、環境に配慮して雨水を使用することも可能だ。遮光塗料や空調装置よりも低コストで導入・運用できる。
ぶぎん税務相談
第43回講座
遺産を寄附した場合の税金
今月のご質問は、相続したお金を市へ寄附した場合の所得税と相続税の取り扱いについてです。市へ寄附したお金は、土地を売却した場合の譲渡所得の計算に影響はありませんが、確定申告を行うことで、所得税および復興特別所得税が減額される寄附金控除等の制度が適用できます。
小が大に勝つ ランチェスター戦略
第21回講座
活動の質「顧客の戦略的格付け法」
ランチェスター戦略コンサルタント 福永 雅文 氏
大きな会社は有利で小さな会社は不利である。しかし、戦略次第で小が大に勝つ可能性は見いだせる。この「弱者逆転」するための理論と実務の体系が「ランチェスター戦略」である。多くの企業がこれを学び、自社の戦略づくりに活用してきたことから、わが国において競争戦略・販売戦略のバイブルといわれる。埼玉県の企業の経営相談の実績も豊富なランチェスター戦略コンサルタント福永雅文氏が事例を交えて中小企業向けに解説していく。
人生100年時代の楽しみ方㉑
お風呂の効能と入浴で気をつけること
フリーランスライター 篠原 克周 氏
ロンドンビジネススクールの教授、リンダ・グラットンが著した本『LIFESHIFT―100年時代の人生戦略』が注目され、日本でも「人生100 年時代」という考えが知られるようになりました。みなさんは、もし100 歳まで生きるとしたら、どんな人生を送ってみたいですか。ここでは、人生100 年時代を楽しむための、ヒントやアイデアを探ります。第21回のテーマは「お風呂の効能と入浴で気をつけること」です。