調査レポート

ぶぎんレポート

ぶぎんレポート 2021年12月号
No.260
ぶぎんレポート 2021年12月号
ぶぎん経営者クラブ会員限定

目次

企業インタビュー
"お菓子 幸せなひと時の創造"を理念として 200年企業を目指す老舗菓子メーカー
平塚製菓株式会社 代表取締役  平塚 正幸 氏
草加市内に本社を構え、チョコレート製造を主力とする平塚製菓は、2021 年に創業120 周年を迎えた。これまでの道のりは決して平坦ではなく、創業当初の和菓子製造からの転換、その後のOEM路線へのシフトなど、長い歴史のなかで時代の変化に対応し、成長を続けてきた。現在はコロナ禍という未曾有の危機の最中で、千葉県香取市での新工場の立ち上げや、チョコレート史上初となる「東京産カカオ」を原料とした商品の販売など、新しい取り組みを次々と打ち出している。こうした平塚製菓のこれまでの歩みを振り返るとともに、今後、会社の強みをどのように活かし、さらなる永続企業の道を進もうとしているのかなど、3代目社長である平塚正幸氏にお話を伺った。
調査レポート
コロナ下における埼玉県の住宅市場
ぶぎん地域経済研究所 専務取締役/チーフエコノミスト  土田 浩
日本の新設住宅市場を振り返ると、高度成長期に急激に増加したが、バブル崩壊後は減少基調にある。埼玉県も全国同様の動きを辿ったが、全国よりも増加・減少の振幅が大きい。埼玉県における昨年来の動きをみると、新設住宅着工戸数は、昨年後半以降、持家の好調などから持ち直しに転じている。住宅の需要面をみると、昨年5月頃からネットサイトへのアクセスが急増し、夏場以降は契約数も増加している。今後の住宅需要については、当分堅調な状況が続くとの見方が多い。そうした中でハウスメーカーは、各社それぞれの強みを活かしつつ、顧客ニーズの取り込みや、将来を先読みした企画開発に取り組んでいる。
地域密着型調査レポート
埼玉県南部地域に見る外国人住民の状況
ぶぎん地域経済研究所 調査事業部長兼上席研究員  藤坂 浩司
法務省入国管理局が半年に1 度、日本国内に暮らす在留資格を持つ外国人の統計を発表しているが、2020 年6 月現在の調査結果で川口市が在留外国人総数の多い自治体で全国1 位になった。それまでの1 位は留学生住民が多い東京都新宿区であったが、新型コロナウイルス感染症発生の影響から、外国人の入国制限や留学生の帰国が見られるようなり、そうした動向が順位に影響を及ぼした。一方の川口市は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも着実に外国人人口が増え続けている。隣接する戸田市、蕨市も同様の傾向が見られ、埼玉県南部の3市は県内で最も多国籍化が進み、外国人に選ばれる地域に変貌を遂げつつある。そこで本レポートでは、外国人住民に関する県南3 市の最新の状況を考察し、今後の展望について述べることとする。
TOPIX
五感で学ぶサステナブルフィールド
三富今昔村
石坂産業株式会社の里山再生
都心から車で1時間ほどの埼玉県三芳町に、「五感で学べるサステナブルフィールド」をコンセプトとした体験型環境教育施設「三富今昔村」がある。東京ドーム約4 個分にもなる広大な敷地内には、アスレチックやミニSL のほか、村内の農園「石坂オーガニックファーム」で育てた有機野菜を提供するカフェレストラン、また、ドームテントやバーベキュー、ファイヤーサークルなど、里山の新たな魅力を発見できるメニューが盛りだくさん。四季折々のさまざまな体験プログラムも用意され、豊かな自然のなかで大人も子どもも学びながら楽しむことができる。最近では親子で気軽に遊べる場所や自然が減少し、地域との関わりや地域固有の歴史・文化へのふれあいも希薄になるなか、三富地域と呼ばれるこの地域の歴史や文化、今と昔の魅力を発信する「三富今昔村」について紹介する。
経済コラム
chapter 41
アベノミクスとは何だったのか?
ぶぎん地域経済研究所 専務取締役/チーフエコノミスト 土田 浩
先の自民党総裁選では、経済政策を巡って、アベノミクスの継続か変革かが論点となった。久しぶりに「アベノミクス」という言葉が躍ったが、指す内容は論者によって区々に感じられた。今号では改めて、アベノミクスとは何だったのか、振り返ってみたい。
埼玉の隠れた銘品百選⑱
オーダーメイド家具
株式会社 野崎製作所
大学学生寮の共用スペースや、物流センターのドライバーズラウンジ、アメニティゾーンなどに据え付けられる木製インテリア作品。クライアントの想いをデザイナーが設計し、それを当社が形づくる。建具の製造で創業したが、いまでは「家具」というイメージを超えた、アートな空間を現実化する。
ぶぎん税務相談
第41回講座
住宅取得の特例について 2
今月は、先月に引き続いてマイホーム取得時の特例について説明します。住宅取得に関する税制にはたくさんの特例がありますが、今月号では住宅ローン等を利用した場合の特例のうち「住宅借入金等特別控除」について説明します。
小が大に勝つ ランチェスター戦略
第19回講座
戦略の質「シェアの把握方法」
ランチェスター戦略コンサルタント 福永 雅文 氏
大きな会社は有利で小さな会社は不利である。しかし、戦略次第で小が大に勝つ可能性は見いだせる。この「弱者逆転」するための理論と実務の体系が「ランチェスター戦略」である。多くの企業がこれを学び、自社の戦略づくりに活用してきたことから、わが国において競争戦略・販売戦略のバイブルといわれる。埼玉県の企業の経営相談の実績も豊富なランチェスター戦略コンサルタント福永雅文氏が事例を交えて中小企業向けに解説していく。
人生100年時代の楽しみ方⑲
大掃除をきっかけにフリマアプリを活用
フリーランスライター 篠原 克周 氏
ロンドンビジネススクールの教授、リンダ・グラットンが著した本『LIFE SHIFT―100 年時代の人生戦略』が注目され、日本でも「人生100 年時代」という考えが知られるようになりました。みなさんは、もし100歳まで生きるとしたら、どんな人生を送ってみたいですか。ここでは、人生100年時代を楽しむための、ヒントやアイデアを探ります。第19回のテーマは「大掃除をきっかけにフリマアプリを活用」です。