調査レポート

ぶぎんレポート

ぶぎんレポート 2021年5月号
No.254
ぶぎんレポート 2021年5月号
ぶぎん経営者クラブ会員限定

目次

企業インタビュー
パラリンピック参加を通して医療プロダクトのパーソナライズ化に挑む
株式会社 RDS 代表取締役社長 杉原 行里 氏
埼玉・寄居町に工場があるRDSは1984年に設立、自動車やロボットのデザイン、設計・部品の製造を行ってきた。デザインから製造までインハウスで一貫して行える強みを活かしながら、新しいフィールドでの事業を展開している。そのなかで特に注目されているのが、パラリンピックの車いす陸上で使用される「競技用車いす(レーサー)」の開発だ。今年の夏に開催される予定の東京パラリンピックでは、開発したレーサーでの金メダル獲得が有望視されている。そして、そこで得られたテクノロジーの一般向けの車いすへの転用を進めているのだ。経営の進路の転換を図ってきた経緯、レーサーの開発の過程でどのような苦労 があったのかなどを、杉原行里社長に聞く。
彩の国 企業探訪
株式会社 ルケオ
株式会社ルケオは、偏光板や波長板、歪検査装置などの光学製品を自社ブランドで展開するメーカーとして知られる。1966年の創業から今年9月で55周年を迎えるが、2013年に就任した3代目社長、𠮷村健太郎氏のもと”他社が真似できない‴モノづくりに邁進している。欧米、中国を中心に海外展開も強化しており、グローバル市場におけるオンリーワンメーカーとして確固たる地位を築こうとしている
生誕180周年
NHK大河ドラマ「青天を衝け」放送記念
時代の変革者 渋沢栄一の半生
第8回:社会福祉・教育事業及び国際協調 編
ぶぎん地域経済研究所 取締役 研究主幹 松本 博之 (公益財団法人 渋沢栄一記念財団維持会員)
2021年NHK大河ドラマで、栄一翁を主人公にした「青天を衝け」の放送が開始され、2024年から発行される新紙幣1万円札への肖像の採用が決まった。また2020年は栄一翁の生誕180周年の記念すべき年でもある。そこで、幕末期から明治という激動の時代に、いかに時代の変革者として活躍したかという内容を中心に彼の半生を紹介していきたい。学術論文でもなく、小説でもない、身近なエピソードを盛り込み、等身大の栄一翁の半生を描くことができたらと思う。史実に忠実で、かつ読み易い文章を心掛け、NHK大河ドラマが“10 倍楽しめる” ような内容にしていきたいと思っている。
寄稿
企業版ふるさと納税について
株式会社 企業版ふるさと納税マッチングサポート 部長 利重 和彦
企業版ふるさと納税とは、地方公共団体が行う地方創生の取組を、企業が寄附を通じて応援した場合に、税制上の優遇措置が受けられる制度です。正式名称は「地方創生応援税制」といい、国が認定した地方公共団体の地方創生プロジェクトに対して企業が寄附を行った場合に、法人関係税から税額控除する仕組みです。
経済コラム
chapter 35
世界史教科書から現代を見直す
ぶぎん地域経済研究所 専務取締役/チーフエコノミスト 土田 浩
世界史の教科書を読むとき、国家が形成・確立されるプロセスは、とても分かりやすい。まず、国家や宗教勢力などの戦争、階級間の闘争(革命)が年号順に記述され、続いて、勝者が経済力を持った理由や社会思想の潮流などが説明される。それに対して、理解が難しいのは、大国が衰退・崩壊するプロセスの説明である。最近、改めて読み返してみて、これは示唆に富むと思われたので、少しだけご紹介したい。
埼玉の隠れた銘品百選⑬
雪松の餃子
株式会社YES
「ガツン」と響く味なのに、何個でもパクパクと食べられる。昭和15年創業の知る人ぞ知る餃子の名店「雪松」。初代店主が生み出した調味料の配合が、味のアクセントとなる。
ぶぎん税務相談
第35回講座
同窓会への遺贈と相続税
遺贈により相続財産を寄附した場合の課税関係と非課税財産について解説します。
小が大に勝つランチェスター戦略
第13回講座
見込事業と受注事業
ランチェスター戦略コンサルタント 福永 雅文 氏
大きな会社は有利で小さな会社は不利である。しかし、戦略次第で小が大に勝つ可能性は見いだせる。この「弱者逆転」するための理論と実務の体系が「ランチェスター戦略」である。多くの企業がこれを学び、自社の戦略づくりに活用してきたことから、わが国において競争戦略・販売戦略のバイブルといわれる。埼玉県の企業の経営相談の実績も豊富なランチェスター戦略コンサルタント福永雅文氏が事例を交えて中小企業向けに解説していく。
人生100年時代の楽しみ方⑬
二拠点生活で都会と田舎を半分ずつ楽しむ
フリーランスライター 篠原 克周 氏
ロンドンビジネススクールの教授、リンダ・グラットンが著した本『LIFE SHIFT ― 100年時代の人生戦略』が注目され、日本でも「人生100年時代」という考えが知られるようになりました。みなさんは、もし100歳まで生きるとしたら、どんな人生を送ってみたいですか。ここでは、人生100年時代を楽しむための、ヒントやアイデアを探ります。第13回のテーマは「二拠点生活で都会と田舎を半分ずつ楽しむ」です。