調査レポート

ぶぎんレポート

ぶぎんレポート 2020年12月号
No.249
ぶぎんレポート 2020年12月号
ぶぎん経営者クラブ会員限定

目次

企業インタビュー
蓮田発祥の「だしラーメン」で世界中でのFC展開を目指す老舗料理店
株式会社 彩々楽 代表取締役 栗原 正生 氏
「日本料理彩々楽」のルーツは、1885年(明治18年)創業の「日の出家」に遡る。銀座吉兆で板前修業を積んだ4代目の栗原正生社長は、客単価5,000円という「蓮田らしからぬ料理店」を見事に成功させた。その一方で、2016年に米国サンフランシスコでラーメン専門店を出店。地元で一番の人気店になり、出店攻勢をかけていた矢先にコロナ禍に遭遇してしまう。米国の現地法人は日本でいう民事再生寸前の状況まで追い込まれたものの、いまでは前年を上回る水準まで売り上げが回復し、帰国した。経営者としての取り組みや考え、そして今後の展開について栗原社長に話を伺う。
調査レポート
埼玉県内自動車製造関連事業者の 新型コロナウイルス感染症影響調査
ぶぎん地域経済研究所 調査事業部副部長兼主席研究員 藤坂 浩司
自動車業界では、新型コロナの影響を受けて、今後、メーカーとサプライヤーが一体となり一層の原価低減に取組む動きが進むと考えられる。また、当面は新車販売の需要が見通せにくい状態が続くと見られるが、新型コロナが自動車を巡る技術開発競争をさらに加速させることも予想される。
生誕180周年
NHK大河ドラマ「青天を衝け」放送記念
時代の変革者 渋沢栄一の半生
第4回:一橋家・京都編
ぶぎん地域経済研究所 取締役 研究主幹 松本 博之 (公益財団法人 渋沢栄一記念財団維持会員)
2021 年NHK大河ドラマで、栄一翁を主人公にした「青天を衝け」の放送、2024年から発行される新紙幣1万円札への肖像の採用が決まった。また2020年は栄一翁の生誕180周年の記念すべき年でもある。そこでNHK大河ドラマ放送に先駆けて、幕末期から明治という激動の時代に、いかに時代の変革者として活躍したかという内容を中心に彼の半生を紹介していきたい。学術論文でもなく、小説でもない、身近なエピソードを盛り込み、等身大の栄一翁の半生を描くことができたらと思う。史実に忠実で、かつ読み易い文章を心掛け、来年のNHK大河ドラマが“10 倍楽しめる” ような内容にしていきたいと思っている。
埼玉産業歴史探訪
第八回 「自転車」
産業の歴史シリーズ第8回目は「自転車」を取り上げる。わが国の自転車産業は、明治維新以降、海外から国内に持ち込まれた輸入自転車を修理する補修部品の製造に始まり、その後、自転車本体を製造する完成車メーカーの誕生へとつながっていった。埼玉県は歴史的に自転車の生産が盛んな地域として知られるが、本稿では完成車メーカーを中心とした関連産業の歴史を紐解いてみたい。
経済コラム
chapter 30
2020年後半、コロナ禍の日本経済をどう読むか
ぶぎん地域経済研究所 専務取締役/チーフエコノミスト 土田 浩
今年の後半は、感染症の抑制と経済活動のバランスを模索した時期。経済データが改善した要因を整理したうえで、非常に気懸りなことについて3点指摘したい。
埼玉の隠れた銘品百選⑧
有機100トマトケチャップ
高橋ソース株式会社
化学肥料や農薬、遺伝子組換え技術を使わず、環境にやさしい方法で栽培するのが「有機」。有機への徹底的なこだわりが、深い味わいの源泉となる。
ぶぎん税務相談
所得税の改正について 2
令和2年分の所得税について改正等がありましたので、新設または改正された内容を説明します。
小が大に勝つランチェスター戦略
第8回講座
価格の差別化
ランチェスター戦略コンサルタント 福永 雅文 氏
大きな会社は有利で小さな会社は不利である。しかし、戦略次第で小が大に勝つ可能性は見いだせる。この「弱者逆転」するための理論と実務の体系が「ランチェスター戦略」である。多くの企業がこれを学び、自社の戦略づくりに活用してきたことから、わが国において競争戦略・販売戦略のバイブルといわれる。埼玉県の企業の経営相談の実績も豊富なランチェスター戦略コンサルタント福永雅文氏が事例を交えて中小企業向けに解説していく。
人生100年時代の楽しみ方⑧
年末の大掃除で終活の準備を
フリーランスライター 篠原 克周 氏
ロンドンビジネススクールの教授、リンダ・グラットンが著した本『LIFE SHIFT― 100年時代の人生戦略』が注目され、日本でも「人生 100年時代」という考えが知られるようになりました。みなさんは、もし100歳まで生きるとしたら、どんな人生を送ってみたいですか。ここでは、人生100年時代を楽しむための、ヒントやアイデアを探ります。第8回のテーマは「年末の大掃除で終活の準備を」です