調査レポート

ぶぎんレポート

ぶぎんレポート 2020年3月号
No.241
ぶぎんレポート 2020年3月号
ぶぎん経営者クラブ会員限定

目次

企業インタビュー
確かな技術で建物と環境を支え"ONE TEAM"で前進を続けるコンクリートパイルメーカー
児玉コンクリート工業株式会社 代表取締役社長 児玉 桜 氏
「基礎杭」とも呼ばれるコンクリートパイルは、ありとあらゆる構造物を支えるために必要とされている。しかし残念なことに、地中に埋まっているため、利用している人の目に触れることはない。そうした意味ではまさに「縁の下の力持ち」のような存在でもある。そして、そのコンクリートパイルで埼玉県内の公共施設や民間の建物向けを中心に実績を積み重ねてきたのが、2019年1月に創立60年を迎えた児玉コンクリート工業だ。 18年7月には、児玉洋介氏から長女の桜氏へ社長の座が譲られた。その児玉桜社長に、入社してからの社内改革の取り組みや現在の業況、そして現在抱えている課題の解決に向けた考え方などを聞く。
調査レポート
先端産業レポートⅡ
第5 回 自動運転
ぶぎん地域経済研究所 調査事業部 副部長兼主席研究員 藤坂 浩司
自動運転は自動車に関連する先端技術の1つで、近年、自動車業界で関心が高まるCASEと呼ばれる4つの技術トレンドの1分野である。 わが国を含めて世界各国の自動車産業が盛んな国を中心に開発が進められている。本稿では、自動運転の概況を示すとともに、本県での関連する動向についてまとめ、今後の発展の課題について述べる。
TOPIX
世界を変える起業家(ビジコンinさいたま2019ぶぎん賞受賞企業)
株式会社 デジタルベリー
製造業の悩みを定額・低コストで解決できます
株式会社デジタルベリー マネージャー 谷本 浩子 氏
“さいたま発の新ビジネスが、世界を、業界を、地域を変えてゆく”をテーマに革新的なビジネスモデルで新規事業に挑む起業家を表彰する「世界を変える起業家」コンテストの第2 回授賞式が2019年12月4日に行われた。今回、「ぶぎん賞」を受賞した株式会社デジタルベリーの谷本浩子氏に受賞テーマについて話をうかがった。
海外視察レポート
ぶぎん海外視察
中国・華南地区視察ツアー報告
2019年11月19日-23日まで4泊5日の日程で、中国・華南地区(東莞、深圳、マカオ、広州)を訪ねました。今視察は、経済成長著しい中国の中でも“グレートベイエリア”と呼ばれ、世界の先進都市を目指す中国の模範地域で、現地の最新技術などを巡る目的で企画しました。視察には事務局を含めて12名が参加し、日系企業2社とスタートアップ企業向けインキュベーションオフィスを視察したほか、世界最大と言われる深圳の電気街、華強北路やキャッシュレススーパーなどを見学しました。また、視察後半では観光都市、マカオを訪ねました。
ぶぎん税務相談
第22回 寄附金を支出したとき
寄附金控除は、1月1日から12月31日までの間に「特定寄附金」を支出した場合に、所得金額から一定の金額が控除(所得控除)できる制度です。 特定寄附金のうち一部のものは、税額から控除(税額控除)することも可能です。所得控除か税額控除か有利な方を選択することができます。
部下育成にさらに自信がつく12カ月
偶然を必然化させる力が、部下の潜在力を引き出す
未来の偶然を創り出し力に変えさせよう
株式会社オフィスあん 代表取締役 松下 直子 氏
ジョン・D・クランボルツ教授は「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的な出来事によって決定される」とし、その偶然を計画的に設計しようとする「計画された偶発性理論」を提唱した。今回はこの理論に基づき、部下育成について考える。
経済コラム
chapter 22
「仮想将来人」を用いた政策手法の可能性
ぶぎん地域経済研究所 専務取締役/チーフエコノミスト 土田 浩
現在の経済・社会の閉塞感の元凶は、一言で言えば“将来不安”である。人は、将来への不安が高まり、もっと将来に備えなければいけないと考えたとき、将来の「可能性への欲望」が現時点の「モノへの欲望」を上回り、おカネを際限なく貯めることが自己目的化する。その結果、足もとの経済にデフレ圧力がかかるのである。 しかしながら、将来の問題が難しいのは、長期的に人々の利益になることと、短期的に人々が求めることとが、二律相反の様相を呈するからである。 日頃、そんな重苦しさを抱いていたところ、先般、“フューチャー・デザイン”という斬新な政策手法に出合い、一筋の光を見出した。そのキーワードは、「仮想将来人」である。