調査レポート

ぶぎんレポート

ぶぎんレポート 2019年12月号
No.238
ぶぎんレポート 2019年12月号
ぶぎん経営者クラブ会員限定

目次

企業インタビュー
多様な事業領域で高い技術力を武器に成長を続ける精密工具メーカー
日東精密工業株式会社 代表取締役社長 近藤 敬太 氏
様々な形状の穴の内面加工を行う際に使われる「ブローチ」と呼ばれる棒状の切削工具。そのブローチの数少ない国内メーカーの1社が寄居町に本社工場のある日東精密工業だ。いまでは医療・自動車向けのゴム成型金型でも急成長を遂げているのだが、ここに至るまでにはいくつもの「大きな壁」を乗り越えてきたのだという。そして、今年10 月には新工場が完成し、新たな成長ステージへ一歩足を踏み出そうとしている。これまでの足跡や今後の事業展開などについて近藤敬太社長に話を聞く。
地域密着型調査レポート
川口市、蕨市を事例に見る外国人との共生
ぶぎん地域経済研究所 調査事業部副部長兼主席研究員 藤坂 浩司
わが国の人口減少が続く中、国内に暮らす外国人の増加を受けて、日本人と外国人が近隣同士で暮らす“ 共生” が大きな課題になってきている。本レポートは、外国人数が県内自治体で最も多く国内でも3 位の川口市と、市内人口に占める外国人比率が最も高い蕨市を事例に、日本人と外国人が同じ地域で生活する上で、どのような問題が発生しているのか現状を考察し、そこから見えてくる今後、取り組むべき自治体の課題や展望について概観する。
寄稿
持続可能な開発目標(SDGs)とこれからの中小企業経営
埼玉大学大学院人文社会科学研究科 教授 広田 幸紀 氏
SDGsとはそもそもどこからやって来たのか、何故急に広まったのか、基本的な構造はどうなっているのかを明らかにした上で、SDGsは一過性のブームなのか、それとも将来に亘って続いていくようなものなのか、企業はこれをどう受け止めたらよいのかについて考察してみることとしたい。
彩の国 企業探訪
株式会社 サイニチホールディングス
株式会社サイニチホールディングスは2019年4月、屋内の練習場としては国内最大級のドローンスクールをさいたま市内に開校した。ドローンは“空の産業革命”と言われ、世界的に成長が見込まれている。同社はこれまでの自動車ビジネスを柱にしながら、新たな視野でドローンビジネスに参入し、市場開拓を目指そうとしている。
JETRO アジア経済セミナー13
スリランカ民主社会主義共和国
独立行政法人日本貿易振興機構( ジェトロ)海外調査部 アジア大洋州課 三木 貴博 氏
スリランカは、2009年に29年にわたる内戦が終結して以降、順調に経済発展を遂げ、IMFによると、2018年の一人当たりGDPは4,068ドルと、南アジア地域において突出した高い経済水準を実現している。一方、2018年のスリランカの実質GDP成長率は前年度から0.2ポイント落ち込み3.2%にとどまり、1989年以降で初めて2 年連続で4%を下回った。
大人の社会科見学②
宇宙航空研究開発機構
地球観測センター
ぶぎん地域経済研究所 調査事業部副部長兼主席研究員 藤坂 浩司
地球観測衛星と呼ばれる人工衛星は主に地球の環境変化や気象状態を観測しています。これら日本の地球観測衛星が集めたデータの一部は鳩山町にある「地球観測センター」に送られて、社会生活に役立てられています。近年、わが国では気候変動など地球環境を取り巻く変化が、異常気象や甚大な自然災害を引き起こす原因にもなり、地球観測センターの果たす役割は高まっています。
経済コラム
chapter19 祝・ラグビーW杯成功!
ぶぎん地域経済研究所 専務取締役 土田 浩
来日した選手・観客・ジャーナリストらが発信した“ニッポン=スバラシイ!”、“ニッポン=オモシロイ!”の評判は、長期滞在型のインバウンド観光客の増大に繋がるに違いない。来年の東京オリンピック・パラリンピックを一層盛り上げるだけでなく、その後も長きに亘って、日本各地の賑わいにしっかりと寄与する筈だ。
ぶぎん税務相談室
第19 回 小規模宅地等の特例 その3
同族法人が事業に使用している被相続人所有の宅地「特定同族会社事業用宅地等」についてご説明します。